今週NASCARキャンピングワールド・トラックシリーズにデビューするキミ・ライコネンは、NASCARの世界を少しずつ学んでいき、週末以降のプランはまだ決まっていないと語っている。
2007年のF1ワールドチャンピオンであるライコネンは、金曜日にシャーロット・スピードウェイでキャンピングワールド・トラックシリーズのトヨタ・タンドラをドライブしNASCARデビュー。ふたつのセッションで30位でセッションを終えたが、ウォールにサイドを軽くヒットさせる場面も見られた。
ライコネンは、NASCARで戦うことの理由として、WRC世界ラリー選手権に参戦するスケジュールの限られた機会でNASCARの世界を学ぶことだとしている。
「たくさんの理由があるよ。F1の参戦を止めた後、僕の関心は世界中のいろいろなモータースポーツなんだ。いろいろな異なるものを試してみたいし、これが最初という訳じゃない。僕はオファーをもらってここに来ているけど、ここでいろいろと見聞きして、すごく楽しい時を過ごしているんだ」とライコネン。
「NASCARはどう僕が興味を示すのか、どんなレースなのか、どう感じるのか。それが僕がNASCARに来た理由なんだ」
ライコネンは、NASCARをドライブするにあたって、ラリーでの経験が大いに役に立っていると語る。
「F1とラリーは本当に大きな違いはあるよ。でも、ラリーからNASCARに来たことはそれほど大きな違いじゃない。NASCARではまだいろいろと学んでいる最中なので、それほど攻めてはいないから、そういう意味ではそこまで楽しめてはいないね。予選、そして決勝に向けてもっと良くしなければいけない。コースはどれも似たように見えるかもしれないけど、そうじゃない。さまざまなコースでベストなラインを学ばなければならないし、それらは知識と経験に基づくものだ」
シャーロットを訪れたライコネンは、F1マクラーレン時代にチームメイトだったファン-パブロ・モントーヤの訪問を受け、再会を喜び、さらにNASCARのパドックの雰囲気を楽しんでいると語る。
「他の多くのスポーツの雰囲気と、NASCARの雰囲気はだいぶ違うね。F1に比べたら明らかにリラックスすることができる。これはラリーも同様で、どちらも雰囲気はすごく似ているよ。F1では違う雰囲気だけど、それは彼らがそうしたいんだからね」
「モントーヤに会えたことはすごく嬉しかったよ! 彼には長いこと会っていなかったからね」