今季何度も接触を繰り返し、シーズン後半は思うような結果を出せずにいるルイス・ハミルトンが、自分の不調の原因が分からないと語った。

 ハミルトンは、シンガポールGPに続いて日本GPでもフェリペ・マッサと接触、レースペース自体もよくなく、チームメイトのジェンソン・バトンが優勝したのに対し、ハミルトンは5位に終わった。

 もっと速さを見せるにはどうすればいいと思うかと聞かれ、ハミルトンが「分からない」と答えたとTelegraphが報じた。
「分かっていればやっているに決まっている」

 日本GPで本来の速さを見せられなかったハミルトンは、実はレース序盤にタイヤのパンクに見舞われており、チームがパンクの前にウイングセッティングを変えていたことも影響したのではとの推測もなされているが、ハミルトン本人は「それはない。十分な速さがなかっただけだ」と答えた。

 精神的なもので、もっと集中力を高める必要があるということかとの問いに対しても、ハミルトンはそれを否定している。
「改めて集中し直す必要なんかない。僕は全力で走った。レースの間(他のことを)考えてなんかいないんだから、それが原因ではない」

 それでは攻めすぎているということかと聞かれ、ハミルトンはついに我慢の限界に達したように、いらだちを見せたとTelegraphは伝えている。
「そうじゃない。君たちは皆、僕がうまくやれないことへの解決法を探し出そうとしているけど、解決法なんてない。答えなんてないんだ。僕に答えが分からないんだから、君たちも簡単に結論に飛びつかないでくれるとありがたいね」
「僕には十分な速さがなかった。予選では速かったけど、決勝ではそうじゃなかった。タイヤが持たず、レース後半にはアンダーステアに苦しんだ。ウイングを調整してもらったけど、それでもまだアンダーステアで、上位のドライバーのペースについていくことができなかった」

 チームプリンシパルのマーティン・ウィットマーシュは、ハミルトンはじきに立ち直れると弁護している。
「彼は自分自身を信じるべきだ。そうしていれば立ち直れる」とウィットマーシュ。
「トップクラスのアスリートは誰もがそうだが、自信や調子に多少の波があるものだ。今はそれに多少の運もかかわっている。彼はあっという間にリカバーするだろうし、それだけの力を持っている」

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