フェラーリは、アブダビGPで新フロントウイングの改良型を使用することを明らかにした。インドGPではフェリペ・マッサ車のウイングにトラブルが出たが、対策を行ったという。
マッサのフロントウイングにはブッダ・インターナショナル・サーキットのロングストレート終盤で大きく振動するという症状が何度か現れた。フェラーリは来季に向けてレッドブルスタイルのウイングを試しているとみられている。
しかしテクニカルディレクターのパット・フライは8日、マッサのウイングのトラブルはデザインコンセプトの問題というより品質の問題が大きいと主張、今週末のアブダビGPでもこのウイングのアップデートバージョンを使用すると述べた。
「ここ数戦の中でパフォーマンス向上のために導入した最大のものは新しいフロントウイングだと思う」とフライはチームの公式サイトにおいて語っている。
「このウイングは韓国で初めて試し、その後インドで2台のマシンに使用した」
「これは我々にとって非常に興味深い開発物であり、マシンの性格を変える。これを最大限に利用する方法を理解するのは、興味深いチャレンジだ。短期的には我々のパフォーマンス向上に役立っている」
「インドではウイングのひとつに品質上の問題が発生した。だがこのソリューションをアブダビでも使用するつもりだ。前戦での挙動を見て、今週末ふたりのドライバーに試させる前に、あるエリアにおいてモディファイするために多くの作業を行った」