2012年にスタートする世界耐久選手権(WEC)について、FIAは7日のワールド・モータースポーツ・カウンシルの結果、新たな日程と決定事項を明らかにした。バーレーン戦、富士戦の日程が変更を受けている。

 来季から新たにスタートするWECは、ル・マン24時間耐久レースを含めて全8戦が予定されている。11月に発表されたカレンダーからは、第6戦に予定されていた富士スピードウェイでのレースと、第7戦に予定されていたバーレーンでのレースの日程が入れ替わっており、第6戦にバーレーン、第7戦に富士となっている。

 日程としては、富士スピードウェイでのレースは10月14日が予定されているが、この日程はオートポリスでスーパーGT第7戦が予定されている。同じ週末に日本国内でビッグレースがふたつ同時に開催されることは考えづらく、どちらかのシリーズが日程変更を強いられることになりそうだ。

 この日程変更についてGTアソシエイションは、「WECとの日程が重なった事については認識しています。今後スーパーGTの日程をどうするのかについては、関係者と相談の上、皆さまにお伝えさせていただきます」と語っている。

 なおWECについては、日本で活躍しているドライバーが来季WECに活動の場を移すのではないかという噂が多くあるが、スーパーGTのカレンダーは第2戦富士、第6戦富士、そしてこのオートポリスと日程が重なっており、スーパーGTのストーブリーグにも多く影響を与えられることが予想される。

 今回のワールド・モータースポーツ・カウンシルの発表では、ル・マン24時間に限って、WECのLMP1に参戦するマニュファクチャラーに限って、選抜委員会の合意のもと3台目のエントリーが認められることとなった。3台目のマシンもWECのチャンピオンシップポイントの権利があるが、3台のうち上位2台だけがポイントを得ることになる。

 また、今季もILMCズーハイ戦では『GTC』としてGT3カーのエントリーが認められたが、今回の発表では、1戦以上のイベントで、例外的な技術規則の車両のエントリーを、「チャンピオンシップへの関心を前提として」認められる可能性があるとしている。

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