2月18日、富士スピードウェイで今季からスーパーGT300クラスに参戦するスバルBRZ GT300がシェイクダウンテストを行い、山野哲也/佐々木孝太のふたりがステアリングを握った。
STIが開発し、今季からスーパーGTに投入するBRZ GT300は、17日(金)に行われる予定だったGTA性能確認テストで本格的なサーキットでのシェイクダウンを行う予定だったものの、降雪によりテストはキャンセルに。翌日のスポーツ走行枠を使いシェイクダウンが行われた。
気温4度と冷え込む中での走行となったが、WRブルーに彩られたBRZ GT300は、R&D SPORTのオペレーションの下、午前、午後とも順調に走行。順調にシェイクダウンを終えた。
「注目のBRZでどのように戦い、どうやってこのクルマを育てていくかということが重要な今シーズンであると思っています。重い責任を感じつつ、おそらく今年はかなり厳しいスタートになるのではないかという予想をしています」と語るのは、ドライバーのひとりである山野。
「このBRZの低重心というメリットを活かし、特にコーナーリングスピードの高さを証明したいと思います。コーナーの多いSUGOやもてぎ、鈴鹿、オートポリスでは確実に表彰台に登れるようにしたいですね。昨年と同じチームメイトと戦いますので、不安はありません。全力でクルマを育て、表彰台を狙います」とシェイクダウンを終え今季への意気込みを語る。
また、今季も山野とコンビを組むことになった佐々木は「BRZという新しいクルマでのチャレンジということで、なんとか僕たちが盛り上げられれば、と思います。間違いなくかっこいいので、それに伴う速さを見せることが、僕らの使命だと思います」とコメントを残した。
今季はGT300クラスのレギュレーション変更により、昨年に比べて大幅なスピードアップが予想されている。R&D SPORTの本島伸次監督は「リストリクター径が大きくなり、今年はより最高速の速い争いになるものと予想しています。2リッターターボのBRZが、ストレートでどこまで排気量の大きいクルマに対抗できるかが今年の課題です」と語る。
「ただ、コーナーリング性能やブレーキング性能は私たちが有利なので、サーキットによって異なる戦い方が必要です。課題をひとつひとつクリアしながら、今年シーズンに挑みます。一年間よろしくお願いします」