21日、今シーズン2度目のF1合同テストがスペインのカタルニア・サーキットで幕を明け、初日はレッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。
HRTを除く11チームが参加したバルセロナ合同テスト初日。この日タイムシートのトップにつけたのはレッドブルの新車RB8を駆るベッテルだった。彼はランチ休憩前にトップタイムを塗り替えると、午後のセッションではハードタイヤでさらにコンマ1秒を削り、今オフ初となるトップタイムで初日のテストを終えた。
2番手につけたのはフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグだ。彼は朝のセッションでベッテルのコンマ1秒内につける速さをみせたが、一日のベストタイムでは0.175秒届かなかった。114周を走り3番手につけたマクラーレンのルイス・ハミルトンは、さまざまなタイヤコンパウンドをトライしたほか、午後には何度かロングランを実施し、1分28秒台の一貫したタイムをマークしている。
トロロッソSTR7をドライブしたダニエル・リカルドが4番手。5番手につけたフェラーリのフェルナンド・アロンソは、タイムを1分23秒台にのせることはできなかったが、最後に取り組んだ18周のスティントランでは、1分26秒台前半のアベレージを記録している。
早朝に新車W03のお披露目を行ったメルセデスは、ライバルと初めてトラックを共有するなか、ミハエル・シューマッハーがアロンソからわずか0.05秒遅れの6番手と初の本格的なテストとしては上々の滑り出しをみせた。
セルジオ・ペレスが走らせたザウバーC31は、トップのベッテルからコンマ1秒以内をキープするも、午後のプログラムではリヤのアンチロールバーに問題を抱え一時走行を中断するシーン場面もみられた。
ウイリアムズのブルーノ・セナが7番手。ケータハムは先日加入したビタリー・ペトロフも見守るなか、ヘイキ・コバライネンがテストを担当した。しかし、ケータハムのマシンはトラックロッドに問題が起きてしまい走行時間を大きくロスし、周回数は31周にとどまっている。
前回のヘレスでライバルの注目を浴びたロータスは、初日を任されたロメイン・グロージャンが走り出しからマシンに違和感を訴え、わずか7周でオペレーションを中断。チームは予防措置として詳細な調査を行うことを決め、シャシーをエンストンに移送し、ヘレスで使用したシャシーを代わりに取り寄せている。
マルシャのシャルル・ピックは合同テスト初参加ながら、この日最多の121周を走り、1分28秒026を記録した。