全日本F3選手権の第1戦は14日、鈴鹿サーキットで12周の決勝レースが行われ、2番手からスタートした平川亮(広島トヨペットF312)が最終周に逆転で優勝。18歳で全日本F3デビューウインを飾ることとなった。
フォーミュラ・ニッポン第1戦の公式予選に続き、爽やかな春の晴天の下迎えた全日本F3第1戦鈴鹿の決勝。迎えたスタートでは、3番手スタートの中山雄一(PETRONAS TOM'S F312)が好スタート。ポールスタートの山内英輝(B-MAX・F312)に続き2番手で1コーナーへ。3番手には平川が続き、野尻智紀(HFDP RACING F307)が4番手。一方、リチャード・ブラッドレー(PETRONAS TOM'S F312)はスタートで大きくポジションを落とすことになってしまった。
1周目のスプーンでは、ギャリー・トンプソン(KCMG)と勝田貴元(TDP SPIRIT F307)が接触しコースオフを喫するものの、上位はダンゴ状態のまま2周目へ。山内から野尻までの4台による接近戦は3周目以降も続き、膠着状態のまま中盤戦を迎えた。
上位4台は1秒前後の差で周回を重ねていくが、迎えた終盤10周目、トップ集団から中山が姿を消す。トラブルが発生したか中山はヘアピンでマシンを止めてしまい、リタイアを喫することに。さらに、なんとトップの山内がファイナルラップのスプーンで急にスローダウン。平川が山内の横を抜けていった。
ファイナルラップでの逆転劇により、平川が全日本F3デビュー戦で初勝利! 山内はなんとかチェッカーまでマシンを運んだものの、すぐにマシンを止めてしまった。4番手まで追い上げていたリチャード・ブラッドレーもファイナルラップでスローダウンを喫してしまっている。
Cクラスの表彰台は平川、山内、そして野尻という3人に。Nクラスは佐々木大樹(S Road NDDP F3)が優勝。総合でも4位につけている。Nクラス2位は平峰一貴(HFDP RACING F307)、3位は阪口良平(アキランドレーシングF-306)となった。