全日本F3選手権第2戦は鈴鹿サーキットで17周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした平川亮(広島トヨペットF312)が開幕2連勝を飾った。
スタートでは、ポールポジションの平川が好スタート。一方で2番手の山内英輝(B-MAX・F312)が遅れ、野尻智紀(HFDP RACING F307)が2番手に浮上。好スタートのリチャード・ブラッドレー(PETRONAS TOM'S F312)が3番手に続いていく。山内は4番手から前を追うこととなった。
昨日はファイナルラップで逆転され悔しい第1戦となった4番手の山内だが、少しずつトップ3と間隔が広がってしまい、序盤から後方の中山雄一(PETRONAS TOM'S F312)からの激しいプレッシャーにさらされてしまう。一方、中山の背後では、平峰一貴(HFDP RACING F307)と佐々木大樹(S Road NDDP F3)による熾烈なNクラス先頭争いが展開された。
開幕戦でデビューウインを飾り波に乗る平川は、7周目には後方との差を3秒以上に引き離し、リードを築き始める。一方、野尻とブラッドレー、山内と中山はそれぞれ接近戦を展開することとなった。
野尻とブラッドレーのバトルは、15周目のシケインで決着。ブラッドレーのアタックに野尻はたまらずコースを出てしまい、前でコースに戻ったものの、ブラッドレーに順位を譲らざるを得ず。これでトップに平川、ブラッドレー、野尻というトップ3となった。
トップを走る平川は、後方のバトルを尻目に盤石の走りでF3デビューから開幕2連勝! 国内モータースポーツ界に大きなインパクトを残すこととなった。2位はブラッドレー、3位は野尻という順位でフィニッシュした。Nクラスは、佐々木に平峰が食らいつくも、佐々木がトップを守りきりこちらも開幕2連勝となった。