4月29日に開催されるDTMドイツツーリングカー選手権の開幕戦を控え、例年恒例のファン向けイベントが、ドイツの高級保養地であるヴィースバーデンで開催。多くのファンを集めた。また、7月に行われるミュンヘンでのイベントに向けたプロモーションも行われている。
今季からBMWが新たに加わり、3メーカーでの戦いとなるDTM。マシンもすべてが新型に変わるが、開幕戦を待ちきれない多くのファンが雨の中ヴィースバーデンに集まり、市街地中心部に作られたコースを囲んだ。特設コースではニューマシンを使ったデモランに加え、ピットストップの実演やサイン会、ステージイベントなどが行われた。
さらに、24日にはミュンヘンに場所を移し、7月にミュンヘンのオリンピア・シュタディオンで開催されるDTMショーイベントに関する記者会見が行われた。
会見では、ニューマシンについての感触や今季に向けた質問が選手に飛ぶと同時に、ショーイベントについての概要も発表。サーキットに行ったことがない家族連れにも、レジャーとして遊びに来てもらいたいという趣旨から、ファミリーチケットを昨年よりも値下げするなど工夫がなされるほか、今年はレースの形態やコースのレイアウトも変わり、安全面やトラックコンディションの改良などに重点が置かれるという。
会場のオリンピア・シュタディオンはミュンヘンのBMW本社の近くに存在するだけに、地元ファンもBMWへの期待を寄せる。BMW勢を代表して語ったディルク・ベルナーは、「今年は約20年ぶりとなるBMWのDTM復帰の年。特に地元の方から喜びの声援が多いので、僕たちもそれに応えられるように頑張りたい」と意気込みを述べた。
今季はレギュレーションもマシンもドライバーも大きく様変わりするDTM。テレビでは、昨年同様にドイツの公営放送ARDで、予選・決勝が地上波で生中継される。決勝の視聴率が常に10%を越える“人気コンテンツ”であるDTMだが、今季はBMWの復帰もありさらに視聴率も上がりそうだ。