全日本F3選手権第4戦は13日、20周の決勝レースが行われ、2番手スタートの中山雄一(PETRONAS TOM'S F312)が全日本F3初優勝を飾った。
前日よりも過ごしやすいコンディションで迎えた全日本F3選手権第4戦もてぎ。スタートでは、前日の第3戦でスタートでの先行を許したポールシッターの平川亮(広島トヨペットF312)が、またもスタートで2番手スタートの中山に先行を許してしまう。
トップは中山、2番手には野尻智紀(HFDP RACING F312)のアタックをしのいだ平川となり、序盤は中山を先頭に平川、野尻が1秒間隔でレースを展開。やや間をあけて山内英輝(B-MAX・F312)、リチャード・ブラッドレー(PETRONAS TOM'S F312)、ラファエル・スズキ(MAD CROC TODA F308)と続く。
第3戦よりも6周長い20周というレースで、中山が逃げ切りを計ることができるかに注目が集まった中盤戦だが、逃げる中山の1秒差以内に平川がつけ、野尻はふたりから少しずつ離されてしまう。
中山と平川のマッチレースは終盤まで続くことになり、周回遅れも発生するが、中山は冷静にこれを処理し、平川を後方に退けたままトップでチェッカー! 全日本F3初優勝を飾った。PETRONAS TOM'Sにとっては、昨年第5戦富士で蒲生尚弥が優勝して以来の勝利となった。2位は平川、3位は5.5秒差で野尻という結果となっている。
Nクラスは第3戦のウイナー、平峰一貴(HFDP RACING F307)が序盤でトップに立つが、佐々木大樹(NDDP RACING)がピタリと後方につけ、序盤から総合7番手を争いながら接近戦を展開する。しかし、終盤には平峰が佐々木大樹(NDDP RACING)に2秒近い差をつけ優勝。Nクラスで連勝を飾っている。3位には勝田貴元(TDP SPIRIT F307)が入った。