フェラーリのフェリペ・マッサが、セッティングにおいてチームメイトのフェルナンド・アロントとは違う方向性をとったことで不調を抜け出すことができたと語った。
マッサは今季、パフォーマンスが劣るF2012で苦戦し、入賞できないレースが続いたが、マシンの向上とともに調子を取り戻し、モナコ、カナダと速さを見せている。
「前よりすごく満足しているのは事実だ。F2012を自分が好きなやり方で走らせることができるからだ」とマッサはフェラーリの公式サイトにおいてコメントしている。
「自分のドライビングにも、マシンバランスにも、自分のペースにも、前よりずっと満足している。そういうときにはもちろんいい気分だ。マシンに施されたモディファイとアップデートが助けになったのは確かだけど、エンジニアと一緒に取り組んできたセットアップのやり方も重要だった。僕らはバランスについてたくさんのことを変更し、僕に合う方向性を見つけた」
セッティングにおいてアロンソと異なる方向性をとるということか、と聞かれたマッサは「そう思う」と答えた。
「完全にではないけれど、僕らは違う方向で作業していく。どのドライバーにも自分のスタイルがある。ステアリングの回し方やスロットルペダルの踏み方といったことが、それぞれ違う。何か違和感があると、間違いなくその影響が出る。F1だけでなくすべてのトップレベルのスポーツでは、小さな細かいことにまで取り組む必要がある。何かうまくいかないことがあると、正しい方向から離れ、パフォーマンスが低下していく。自分の100パーセントの状態で仕事ができないんだ」