20日、東京・お台場の特設会場で、『モータースポーツジャパン2012 フェスティバル イン お台場』が開幕し、2日目にわたるファンとドライバー、レーシングカーによるモータースポーツの祭典が幕を開けた。

 7回目を迎えた今年のモータースポーツジャパンは絶好の秋晴れにも恵まれ、早朝から多くのファンをはじめ、家族連れやカップルなども来場し、午前9時前には開場を待ちわびるファンが入場口に早くも列をなした。会場では、今年も多くのブースが軒を連ね、トヨタ、ホンダ、ニッサンの3メーカーも新旧の豪華マシンを展示。特にトヨタは、先日のWEC富士で見事な勝利をあげたTS030ハイブリッドも並べ、一際ファンの注目を集めていた。

 一方、走行エリアでは、午前中の同乗走行などに続いて、参加全ドライバーによるオープニングセレモニーが行われ、スーパーバイザーの近藤真彦氏が高らかに開会を宣言すると、午後からもスバルのラリーカーやニュルブルクリンク出場マシンによる迫力のデモランが続き、レクサスLFAをドライブした石浦宏明も盛んにスピンターンを披露。ジムカーナ2台によるパフォーマンスを繰り広げた山野哲也と弟の直也は人間パイロンの荒技を披露するなど、ドライバーたちも随所でファンを意識したパフォーマンスを見せてくれた。

 午後の走行エリアでは、スーパーGTドライバーによるメーカー対抗(レクサス、ホンダ、ニッサン、スバル)のカートリレーでバトルを展開。1周目からパイロンをなぎ倒すハプニングや周回数を間違えるドライバーなどで一転、笑いに包まれたレースは、練習走行でロニー・クインタレッリが張り切りすぎてしまったニッサン組がパンク修理のドタバタスタートから、なぜか大差で勝利するという大波乱の結果となった。

 イベントはその後も、フォーミュラ・ニッポンマシンによるデモランやF1マクラーレンMP4/4・ホンダのエンジン始動へと続き、F1解説者としてお馴染みの川井一仁氏も登場。ジェンソン・バトンのF1初優勝マシン「RA106」のほか、1964年の「RA272」を前に、目を輝かせながら得意のトークに花を咲かせていた。

 走行イベントの締めくくりとなったスーパーGTの各陣営3チームによるデモラン&ピットストップコンテストも最後まで盛況。2日間の合計タイムで争われるピットストップ対決は、本誌最新号企画(全日本タイヤ交換選手権)の雪辱を誓ったチームクニミツがまさかの最下位スタート。初日はトムスをコンマ5秒差で下したニスモが1位の20ポイント(2位15ポイント、3位10ポイント)を手にし、明日の優勝に弾みをつけている。

 その他にも、会場内の各ブースではオリジナルのイベントが企画され、トークショーやピット作業体験などで盛り上がりを見せた。また、モータースポーツだけにとどまらず、各自動車メーカー出展の『ふれあい試乗会&体験会』やカート走行、今年も開催されたレプリカカー&ヒストリックカーなどのコンテストを含め、初日は昨年を上回る4万6194名(主催者発表)のファンを集めた。

 モータースポーツジャパン2012は21日(日)も開催。明日はインディカードライバーの佐藤琢磨も登場する予定だ。

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