ランディ・バーナードがIZODインディカー・シリーズのCEOの座を辞任することが明らかとなった。
2010年からインディカーCEOの座に就いていたバーナード。就任以来、活動的にインディカー・シリーズの改革を進め、今季はDW12という新シャシーを導入し、エンジンも3メーカーが参戦。インディ500も過去4年でいちばんの視聴率を得ていたが、一方で6月にはターボエンジンの調整などにより一部のチームオーナーたちから解任要求も出ていた。
今回インディアナポリス・モーター・スピードウェイ・コーポレーションの重役会の後、社長兼CEOのジェフ・ベルシュクがインディーの暫定CEOを務めることが発表された。
「我々は、過去3年間インディカーを成長させるために学び、理解し、働いたランディがのたゆまぬ努力に非常に感謝している。ランディと我々の組織は、過去のシーズンや未来の機会に目を向け、どのように進むのがベストなのか考え、分かれた道に進むことが正しいと同意した」と声明をベルシュクは発表。
声明を聞いたバーナードは、「私はインディカー・コミュニティに入り、そのチーム、ドライバー、パートナーやファンと働く機会を楽しんだ。過去3年間で、いくつかのエキサイティングを生み出したし、困難な時もあった」
「しかし、我々はこの後数年成長していくであろうインディカーの基礎を作りあげた。私が来てから、インディカーを成長させてきたすべての人を誇りに思っている」とコメント。
「私はインディカーというスポーツの情熱を深めた。インディカーを指導してきた一人のアドバイザーとして戦略的な部分で関係していけることを楽しみにしている。我々は、インディカーを次のレベルに移動するために、スポーツを支持するものを統合する必要がある。インディカーファンが、コースサイドでの声を聞かせてくれることを楽しみにしている」と語り、バーナードは今後もインディカーの仕事を続けていくようだ。
前CEOを務めたトニー・ジョージが退任したときも2009年7月から2010年2月まで暫定CEOを務めたベルシュク。
「我々の組織は、才能を持ったプロフェッショナルな人間がたくさんいる。また、エキサイティングな2013年シーズンになるように準備を続けているよ。もう一度言うが、インディカーは売り出し中ではないんだ」と2013年シーズンに向けてシリーズがしっかりと動いていることを宣言している。