ニッサン/ニスモは13日、FIA-GT3規定に沿ったレース専用モデル、ニッサンGT-RニスモGT3の2013年バージョンをホームページ上で正式に公開した。
ニッサンGT-RニスモGT3は2012年にデビューした市販レーシングカーで、ヨーロッパを中心にカスタマーから幅広い支持を受けるFIA-GT3規定の車両。2011年のテスト参戦を経て2012年にデビューし、国内ではーパーGT300クラスやスーパー耐久、ヨーロッパではブランパン耐久シリーズやADAC GTマスターズ、イギリスGTに登場した。
ニスモによれば、2013年モデルはカムタイミングを最適化することによりエンジンの出力向上を実現すると同時に、運動系部品を強化し耐久性も向上させているという。また、すでに岡山国際サーキットなどでテスト走行を実施しており、その時の写真から分かるようにフロントカナード装着、フロントフェンダーのルーバー大型化、リヤウイング位置の最適化により前後空力バランスを改善しているという。
また、ダウンフォースも増し全体の空力性能を向上。その他にも、ブレーキ配分の適正化や空力性能向上にともなうサスペンションセッティングの見直し、エンジン出力向上にともなうギヤレシオの最適化などにより、戦闘力が高められている。
2013年モデルの価格は、ニスモがサポートを担当する日本、アジア、北米、南米、オセアニアでは税込み3675万円。イギリスのJRMレーシングがサポートを担当するロシア含むヨーロッパ、中東では27万ポンドとなっている。
ヨーロッパ、中東で販売するJRMレーシングは、ニッサンGT-RニスモGT3の13年モデルの販売にあたり、11月27日〜28日にポルティマオで購入を検討するチームやドライバー向けにテストを実施するという。
他メーカーの2013年仕様に比べて早めのリリースとなったニッサンGT-RニスモGT3。スーパーGTでも今季参戦したNDDP RACING以外にも導入の噂があり、カスタマーにとっては有力な選択肢のひとつとなりそうだ。