WTCC世界ツーリングカー選手権にノルベルト・ミケリスを擁して参戦するハンガリーのプライベーター、ゼンゴ・モータースポーツが、2013年はホンダ・シビックWTCCにマシンをスイッチすると明らかにした。
2012年の鈴鹿戦からWTCC世界ツーリングカー選手権にワークス参戦を開始したホンダ・シビックWTCCは、13年に向けてガブリエル・タルキーニ、ティアゴ・モンテイロのふたりを擁し、ホンダ・チームJASとしてのワークス体制は決まっていたものの、プライベーターへの供給は決まっていなかった。
そんな中、シビックの最初のプライベーターとして発表されたのは、ハンガリーに本拠を置き、BMW320TCを使用していたゼンゴ・モータースポーツとなった。1990年代にソルタン・ゼンゴによって設立されたチームは、2010年からミケリスとともにWTCCに参戦。12年には母国ハンガリーで優勝を飾り、ハンガロリンクを熱狂に導いた実績をもつ。
「我々はプライベーターにもシビックWTCCを供給できることを約束していたので、今日の発表はとても嬉しい。ゼンゴはプロフェッショナルなチームで、ノルベルト・ミケリスは実に優秀だ。彼らがシビックを選んでくれて、光栄に思っている」と語るのは欧州ホンダのウイリアム・デ・ブレイケラー。
また、ゼンゴ・モータースポーツ代表のソルタン・ゼンゴも「我々は世界選手権タイトルという新たなゴールに向け、ホンダという完璧なパートナーを得ることができた」と喜びを語る。
「チームの皆、そしてホンダ・ハンガリーにも感謝を述べたい。私の仕事は、素晴らしいドライバーを素晴らしいクルマに乗せ、ノルベルト・ミケリスという才能を開花させることなんだ。そうすればミラクルはやってくる。だから我々はホンダを選んだ。“新幹線”に乗る絶好のタイミングだったんだ!」