22日、スペインのカタルニア・サーキットで行われたF1バルセロナ合同テスト4日目は、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
最終日を迎えたバルセロナは朝から生憎の雨模様に見舞われ、各車がドライタイヤで走れたのは午前中のわずかな時間のみ。その後は再び雨が路面を濡らしたため、午後のセッションはウェットコンディションに逆戻りし、朝のベストタイムが更新されることは一度もなかった。
そうした荒れ模様の天候と、8度も赤旗が出る波乱含みの一日をトップで終えたのはメルセデスを駆るハミルトンだった。彼自身もセッション終盤に赤旗原因を作っているが、ミディアムタイヤで記録した1分23秒282は、2番手ジェンソン・バトンをコンマ3秒引き離すタイムとなった。
一方、70周を走破したマクラーレンのバトンも、インターミディエイトとフルウエットタイヤにトライするなど予定のプログラムをすべてこなし、序盤戦の予測不能な天候変化に自信をつけた。彼らは次回の最終テストでメルボルン仕様のマシンを走らせる予定だ。
3番手は、唯一ソフトタイヤでベストタイムを記録したトロロッソのジャンーエリック・ベルニュに。シート争いの“ライバル”、エイドリアン・スーティルからマシンを引き継いだジュール・ビアンキにとっては不運の一日。4番手につけたが、タイムはトップから2.4秒差と参考の範囲外で、最後もコース上にストップし、セッションの終了をわずかながら早めている。
5番手につけたザウバーの新人、エステバン・グティエレスは午後に最も忙しい時間を過ごした。ターン4のグラベルにつかまり赤旗を出したグティエレスは、すぐにコースに復帰すると、最終的にはこの日最多の96周を重ねている。
6番手ケータハムのギド・バン・デル・ガルデにコンマ1秒及ばなかったフェラーリのフェリペ・マッサは80周を走行。彼もまた午前中に赤旗を出している。8番手はレッドブルのマーク・ウエーバー。マルシャのマックス・チルトンを挟み、ロータスのロメイン・グロージャンが10番手となった。
ウイリアムズは前日に続きふたりのドライバーを走らせたが、午前中にステアリングを握ったバルテッリ・ボッタスはピットストップ練習に集中。加えてパストール・マルドナドも午後のウエット路面で13周を走行しただけと、いずれもタイムは記録されていない。