2013年F1開幕戦オーストラリアGPは現地時間17日にメルボルンのアルバートパーク・サーキットで決勝のグリッドを決める公式予選が行われ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが今季初、通算37回目のポールポジションを獲得。2番手にも僚友のマーク・ウエーバーが入り、王者レッドブルが最前列を独占した。
全19戦の幕開けを告げる開幕戦のオーストラリアGP。初秋のメルボルン、アルバートパークは初日こそ気持ちのよい青空が広がったものの、予選が行われる土曜日は一転して激しい雨に見舞われ、現地17時スタート(日本時間15時)の公式予選は度重なる雨の影響で大幅にスケジュールが遅れ、セカンドラウンドのQ2以降は決勝日の朝に持ち込まれることとなった。
迎えた日曜朝も小雨が落ちるコンディションでウエット路面のなか予選がスタート。気温16度、路面温度は14度を記録。そのなか、最終ラウンドのQ3に進出したのは、レッドブル、フェラーリ、ロータス、メルセデスの各2台とマクラーレンのジェンソン・バトン、フォース・インディアのポール・ディ・レスタという10台。マクラーレンのセルジオ・ペレスはQ2でタイヤ選択に失敗し15番手、トップチーム移籍後初の予選は苦いものとなった。
ポールポジションを決するQ3は、セッション終盤に向けて路面コンディションが向上する展開となり、序盤はインターミディエイトタイヤ、終盤はスーパーソフトタイヤでのアタックとなる。このバトルでスピードをいかんなく発揮したのが王者レッドブルで序盤にトップに立ったベッテルは、最後のタイムアタックでライバルを圧倒する1分27秒407をマークし、今季初のポールを早々と決定づけた。
一方でライバル勢も最後までアタックを続け、メルセデスのルイス・ハミルトンが3番手に入るも、ベッテルとの差はコンマ6秒。フェラーリ勢もフェリペ・マッサが4番手、エースのフェルナンド・アロンソは5番手とレッドブルを脅かすことはできず、ベッテルは最後に残されたアタックを切り上げる余裕を見せた。
なお、予選と決勝のワンデー開催となるオーストラリアGPは、この後、現地時間17時(日本時間15時)から58周の決勝レースが行われる。