2013年F1カナダGPの金曜プラクティスで、ケータハムのシャルル・ピックはFP2で20位、ギド・バン・デル・ガルデは18位/22位、アレクサンダー・ロッシはFP1で20位だった。

■ケータハムF1チーム
シャルル・ピック フリー走行1=-位/2=20位
 FP2の内容にはまずまず満足している。最初の走行ではアンダーステアがひどかったので、次の走行に向け空力面とメカニカル面にいくつかの変更を施した。スーパーソフトを装着した4回目の走行までには良いバランスを見つけられ、プッシュできるようになった。

 フロント部分に関して少し行きすぎていたかもしれない。最後の走行の際にはターンインはうまくいくがコーナー半ばの安定性が少し足りなかった。今夜データを見て、明日に向けて改善できる箇所を探す。

 ロングランではタイヤのデグラデーションレベルとペースはどちらのコンパウンドでも問題なく思えたが、日曜日は今日か土曜日よりも暑くなりそうで、そうなるとより一層僕らに合ったコンディションになるだろう。日曜までに大きな前進を実現できなかったとしても、バーレーン以来発揮しているレースペースは維持できると思う。

ギド・バン・デル・ガルデ フリー走行1=18位/2=22位
 FP1はまるでモナコに戻ったような感じだったよ! 走り始めはウエットで、その後インターミディエイトになり、最後はスリック。変化するコンディションの下で走れてよかったと言うべきだね。

 僕のマシンは両セッションともアンダーステアの症状がひどかったが、FP2終盤に向けてロングランで本当に良いセットアップを見つけられた。パフォーマンスランではクリーンな走行ができなかったが、燃料をたくさん積んだ状態でも両コンパウンドとも走るのが本当に楽しかった。

 アンダーステアはあったが、それがタイヤに大きなダメージを与えることはなかったので、日曜日に向けて良い方向性を見つけられたような気がする。

 今日は初めて新しいトラフィックライト・ピットストップシステムを試し、チーム全体が前進し続けていることをまた証明できた。

 ここ数戦はクルマと自分のパフォーマンスに対してさらに自信が持てていることを見せられているし、今回のトラフィックライトのような新しいシステムは、レースでパフォーマンス向上の助けになってくれるだろうし、ルーキーとしてはそういうものに投資するチームを見ていると自信が高まってくる。

 初めての使用でもシステムがかなりうまく機能したし、スタッフと話をしても、彼らはレースでのパフォーマンス向上に役立つものが導入されて興奮している。今は、そういったあらゆることが働く場としての向上を成し遂げてくれているんだ。

アレクサンダー・ロッシ フリー走行1=20位/2=-位
 F1の現場に戻れてうれしいよ。カナダだからなおさらだ。かつてフォーミュラBMWでレースをして勝利を収めたことのあるトラックで、いい感触を持っていた場所なんだ。

 先週から天気予報に注意していたのでウエットになることは分かっていたが、ウエット、インターミディエイト、そしてスリックで走行できたのはいい経験になった。これまでF1マシンでは経験したことがなかったあらゆるタイヤをトライできるチャンスを得られたからね。

 インスタレーションラップ後、すぐにコースに戻りたかった。僕にとってはGP2のグリップレベルからF1に変わると、走り始めがウエットコンディションであっても、今まで慣れ親しんだものよりもはるかにグリップがあったので、それに慣れたかったんだ。でも、今日はプランどおりに作業を行うことが大事で、やるべきことをちゃんとやれた。

 自分にとって次の“初めて”の経験であるル・マンのため、これからヨーロッパに戻る。僕のプランはすべてF1に集中したものだが、自分のキャリアに耐久レースを加えられることに興奮しているし、経験豊富なチームからの出場で、一緒に働いたことのあるケータハムのスタッフもたくさんいるので、いいパフォーマンスを発揮できるはずだ。いい学習経験になるだろうが、今日のウエットとドライのコンディションのように目の前の状況への対応の仕方は分かっているので、ル・マンの経験においてもそれがとても役立つだろう。

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