F1レースディレクターのチャーリー・ホワイティングは、イギリスGPでタイヤのトラブルが相次ぎ、危険な状況と感じたため、赤旗を出してレースを中断することを考えたと語った。
イギリスGP決勝中、ルイス・ハミルトン、フェリペ・マッサ、ジャン‐エリック・ベルニュ、セルジオ・ペレスがタイヤバーストに見舞われるという異常な状況となった。ホワイティングは安全を考えてレースを中断することも考えたと後に認めた。
「もう少しで赤旗を出すところだった。そうすることが心に浮かんだ」とホワイティング。
あと1回トラブルが発生していたら赤旗を出していたかと聞かれたホワイティングは、次のように述べている。
「具体的な回数を挙げるつもりはない。だがコース上のデブリを片づけなければならず、マーシャルを危険にさらしていた。いい状況ではない」
「このようなトラブルに直面したのは初めてだ。別のタイプのトラブルは見たことがあり、それは解決してきたが。原因を特定するため、今回の問題を慎重に分析する必要がある」
タイヤの問題は早急に解決することが求められており、ピレリは火曜にもイギリスGPでのトラブルの原因に関する調査結果と今週末のドイツGPに向けてどのような対策をとるのかを明らかにするものとみられており、水曜に行われるスポーティング・ワーキング・コミッティー会合への出席も求められている。
さらにFIAは、元々若手ドライバーテストとして予定していた7月のテストで、レギュラードライバーたちがタイヤテストを行うことを認めた。