10日、富士スピードウェイでシェイクダウンテストを行った全日本選手権スーパーフォーミュラの来季からのニューマシン、SF14。午前中こそトラブルに見舞われたが、午後は初期トラブルのシュートも完了し、連続周回を重ねた。

 午前中に続き、猛暑の中での走行となったシェイクダウンテスト。午後の走行の前にはメディア向けにトヨタエンジン車、ホンダエンジン車の2台がピットレーンに並べられ、車体全体を撮影することができたが、エンジン本体等の撮影はNGだった。

「ベンチでできない振動やドライバビリティ、電気系、車両の問題の洗い出しを行った(トヨタ永井洋治プロジェクトリーダー)」、「システム全体を含めてサーキットを走るのは初めて。エンジンコントローラー、ギヤボックスコントローラーも一緒に動かすのが初めてで、データのコミュニケーションがうまくできず、シフトができなかったり、スロットルが止まってしまうことがあった(ホンダ坂井典次プロジェクトリーダー)」ことによりアウト〜インを繰り返した午前中だが、午後は周辺の問題も解決。2台は少しずつ連続周回を重ねはじめた。

 ターボらしい太めのエキゾーストサウンドを響かせ周回した2台のSF14だが、それぞれサウンドが若干異なり、伊沢拓也がドライブしたホンダエンジン搭載の05号車は、減速時に大きくアフターファイアが吹き出す。とは言えトラブルという訳でもなく、2台は数周を重ねた後にピットに戻り、またピットアウト……という形で走行を繰り返した。

 両陣営とも「まだタイムを目指す状況ではない」と言うが、中嶋一貴がドライブした00号車トヨタエンジン車が1分29秒157というタイムをマーク。一方、伊沢のホンダエンジン車も1分30秒578をマークし初日を終えた。ちなみに、現行のSF13シャシーが昨年の富士の予選Q1でマークされたベストタイムは、一貴の1分25秒907というタイム。今後SF14がどうタイムを縮めていくか注目したいところだ。

 シェイクダウンを見守ったダラーラのエンジニアも「満足いく初日だった」と振り返ったSF14誕生初日のテスト。明日11日も継続してテストが行われる予定だ。

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