レッドブルのオーナー、ディートリッヒ・マテシッツが、ダニエル・リカルドの若手テストでの走りを賞賛し、来季レースドライバーとしての有力候補であることを示した。もうひとりの候補、キミ・ライコネンはロータス残留を強く望んでいるものの、チームが豊富な活動資金を確保することが条件だといわれている。
シルバーストンでの若手ドライバーテストで、レッドブルはリカルドを走らせることを決め、彼とライコネンのふたりが来季ドライバーの有力候補であると、チーム代表のクリスチャン・ホーナーが示唆していた。
テスト後、リカルドは、コースオフを喫したものの、それ以外は十分に実力を出し切ることができたと語っている。
マテシッツは、マーク・ウエーバーの後任ドライバーについては、サマーブレークの間に決定したい考えだが、リカルドの走りに満足していると述べた。
「まだ決断は下していない。チーム内で話し合っているところだ」とマテシッツは語った。
「発表はブダペストの後になる」
「リカルドはシルバーストンで素晴らしい仕事をした。(ジャン-エリック・)ベルニュも非常によくやっている」
ライコネンのマネジメント担当は、来季の契約に関してロータスとレッドブルの両方と交渉を行っている。
情報筋によると、ライコネンは来季もロータスに残りたいという気持ちが強いが、ロータスが来季勝利を狙えるだけの経済状態を確保できるという保証を欲しがっているということだ。
6月、ロータスF1チームのオーナー、ジニー・キャピタルが、同チームの株式35パーセントを新たな投資者インフィニティ・レーシングに売却することが発表され、その際チームは、「今回の新しい投資により、チームの財政状態の安定を図ることができ、エンストンのチームがワールドチャンピオンシップでの成功を目指す上で成長目的を維持することができる」と述べていた。
しかし7月半ば、チームオーナーのジェラール・ロペスは、取引は完了しておらず、今も話し合いを行っている最中であると述べた。
「今、話を進めているところだ。必要があったため、声明を発表した。我々のグループは有名であり、物事を秘密にしておくことはできない」とロペス。
「現在話が進んでおり、我々がある程度、進行具合を決める立場にある」
投資者との契約が早くまとまるかどうかが、ロータスがライコネンを確保するためのカギになるものとみられる。