F1開幕戦オーストラリアGPの決勝スタートで、他車を巻き込み0周リタイアに終わった小林可夢偉だが、レーススチュワードは、可夢偉のマシンがブレーキトラブルに見舞われていたとしてペナルティを課さないことを明らかにした。
14番グリッドから好スタートを決めたケータハムの可夢偉は、1コーナーのブレーキングでタイヤがロック。コントロールを失った可夢偉は、フェラーリのキミ・ライコネンと接触した後、ウイリアムズのマシンを巻き込むかたちで1コーナーのランオフエリアにコースアウトし、1周も走ることなくレースを終えた。
スチュワードは、可夢偉のアクシデントについてレース後に審議することを明らかにしていたが、彼から追突されてリタイアを余儀なくされたウイリアムズのフェリペ・マッサはスチュワードに対し厳しい処分を課すよう求めていた。
しかし、可夢偉の所属チームであるケータハムは、スチュワードが審議した結果、可夢偉のアクシデントはドライバーのエラーではなく、リヤブレーキのトラブルが原因だったと結論づけられ、可夢偉に対するペナルティは課されないことを確認した。
可夢偉はレース後、Twitterで「システムトラブルでリアのブレーキ0でした。 怪我しなかっただけでもラッキーです」とコメントしている。
今年のF1にはペナルティポイント制度が導入されており、累積12ポイントになると次のレースに出走できなくなる。