2015年F1第19戦アブダビGPの公式予選Q1は、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトップタイムを記録した。
決勝のグリッドを争う予選最初のQ1。スタート時の天候は晴れで気温26度、路面温度は29度のドライコンディションでセッションは幕を開けた。18分間で争われるQ1は、全20台のうち上位15台がQ2に進出する。
セッションが始まるとレッドブル勢を皮切りに各車は続々とコースインを果たすが、王者メルセデス勢はライバル勢がソフトタイヤでスタートするなか、最初からスーパーソフトでアタック。ソフトタイヤを温存する作戦をとった2台はファーストアタックでルイス・ハミルトンが1分40秒台に入れてトップ。同じくニコ・ロズベルグもコンマ1秒差の2番手タイムで早々と1-2態勢を築いた。
最初のアタック終了時点で3番手につけたのはソフトタイヤのキミ・ライコネンで、以下スーパーソフトのロズベルグ2台が続き、フォース・インディアのセルジオ・ペレス、ウイリアムズのバルテリ・ボッタス、さらにスーパーソフトを履いたマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが9番手につける。
セバスチャン・ベッテルが5番手に浮上して迎えた終盤。メルセデス2台とフェラーリのライコネンを除く17台がスーパーソフトに履き替えて最後のアタックに向かうと好調フォース・インディアの2台が3、4番手につけ、ガレージ待機のライコネンも7番手でQ1突破を決める。
しかし、フェラーリのもう一台を駆るベッテルは16番手までポジションを落とすと、最後のアタックもなぜか途中でアタックをやめてしまい、まさかのQ1敗退が決定。さらに、ジェンソン・バトンが9番手につけたマクラーレン・ホンダもチームメイトのアロンソがアタックラップの途中で不運にもデブリを踏んでパンク。Q2進出が見えていたが、17番手で予選を終えることとなった。