モンスターエナジーNASCARカップは6月10日、ミシガン州ブルックリンで第15戦が行われ、ジョーイ・ロガーノ(フォード・フュージョン)が優勝を飾った。

 当初は現地9日(日)に決勝が予定されていた第15戦だが、この日のミシガンは悪天候に見舞われ、決勝レーススタートが1時間ディレイ。なんとかフォーメーションラップが行われたものの、スタート直前に雨あしが強まったため翌月曜日に延期された。

 一夜明けた現地10日(月)、1周2マイル(約3.2km)のオーバルを60周、60周、80周の3ステージ合計200周で争われる決勝レースがスタート。ステージ1はポールポジションからスタートしたロガーノがトップチェッカーを受ける。

 続くステージ2は、序盤に導入されたイエローコーションでピットインしたオースティン・ディロン(シボレー・カマロZL1)が、トップチェッカー。ステージ1を制したロガーノは最終ステージ3をにらみ、114周目にピットインしたため、25番手でステージ2を終えている。

 迎えた最終ステージ3は後半イエローコーションが出ない展開が続くが、残り4周でエリック・ジョーンズ(トヨタ・カムリ)がパンクに見舞われスピン。イエローが出されるとともに、レースは延長戦“オーバータイム”に突入する。

 オーバータイムでのリスタート、トップのロガーノがポジションを守った一方、2番手でリスタートを迎えたマーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)はカート・ブッシュ(シボレー・カマロZL1)に交わされ、3番手へ。

 2番手に浮上したカート・ブッシュは、前を走るロガーノを追いかけたものの、オーバーテイクには至らず。200周の決勝レース中163周でラップリーダーを務めたロガーノがキャリア通算23勝目を手にした。

「マシンのパフォーマンスを最大限に引き出せた1日だった。本当に速いマシンに仕上がっていたよ」とロガーノ。

「ピットクルーやスポッターも完璧な仕事をしてくれた。なにより、月曜にもかかわらずここへ足を運んでくれたファンには心から感謝したい」

 現地8日(土)に開催された下位シリーズのNASCARエクスフィニティではタイラー・レディック(シボレー・カマロSS)が優勝。NASCARガンダー・アウトドアズ・トラックでは、49歳のベテラン、グレッグ・ビッフル(トヨタ・タンドラ)が18年ぶりの優勝を遂げている。

 2019年のモンスターエナジーNASCARカップ、第16戦は6月23日にカリフォルニア州ソノマにあるロードコース、ソノマ・レースウェイで行われる。

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