フランス / プラマック・レーシング /
ゼッケンNo. :5
◆生年月日:1990年7月16日
◆出身:フランス
ヨハン・ザルコ(レアーレ・アビンティア・レーシング)はフランス カンヌ出身のライダー。1990年生まれの29歳。趣味はピアノで、2018年の日本GPのプレイベントでその腕前を披露したこともある。
ザルコは幼いころからポケットバイクを走らせ、2005年からヨーロッパ選手権に参戦し、クラスは異なるが2年連続でランキング2位を獲得した。2007年、この年から始まったレッドブルMotoGPルーキーズカップに参戦し、チャンピオンを獲得。2008年はイタリア選手権に参戦し、2勝を挙げた。翌2009年には、ロードレース世界選手権125ccクラスにフル参戦を開始する。
2009年、2010年は未勝利、表彰台の獲得はならなかったが、2011年にチームを移籍。アプリリアからデルビにマシンを乗り換えると、第2戦スペインGPで3位表彰台を獲得。第15戦日本GPでは、世界選手権における自身初優勝を飾った。ザルコは1勝を含む11度の表彰台を獲得して、ランキング2位でこのシーズンを終えた。
2012年はMoto2クラスにステップアップ。ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。Moto2クラス4シーズン目の2015年にはAjo Motorsportに移籍すると、このシーズンに躍進を見せる。第3戦アルゼンチンGPでMoto2クラス自身初優勝を挙げ、8勝を含む14度の表彰台を獲得して、チャンピオンに輝いた。翌2016年もMoto2クラスに継続参戦し、同クラスの連覇を果たす。
2017年、ザルコは最高峰クラスに昇格。ヤマハのサテライトチームだったモンスター・ヤマハ・テック3からMotoGPクラスにフル参戦を開始した。母国グランプリである第5戦フランスGPで、2位表彰台を獲得。シーズンで3度、ポディウムに登壇して、インディペンデントチームライダーのトップとルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。
翌2018年もモンスター・ヤマハ・テック3から参戦してランキング6位。インディペンデントチームのライダーとして印象的な速さを見せていた。2019年はKTMのファクトリーチームであるレッドブル・KTM・ファクトリーレーシングに移籍して、最高峰クラス3シーズン目にしてファクトリーライダーとなった。
しかし、ザルコはKTMのマシンに苦戦を強いられる。シングルフィニッシュも厳しい状況が続くなか、シーズン半ばでのチーム離脱を発表。第13戦サンマリノGPをもってレッドブル・KTM・ファクトリーレーシングでのレース参戦を終える。2019年からの2年契約だったが、1年限りでKTMを離れることになった。
シーズン終盤、第17戦オーストラリアGP以降の3戦は、右肩の手術のために欠場した中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)に代わってLCRホンダ・イデミツから参戦。シーズン中にKTMからホンダにマシンを乗り替えて戦った。2019年シーズンはザルコにとって、激動のシーズンになったと本人も認めている。
ザルコの2020年シーズンの去就は、第19戦バレンシアGPの木曜日にホルヘ・ロレンソ(当時レプソル・ホンダ・チーム)が2019年シーズン限りでの引退を発表したことにより、さらに注目を浴びた。最終的に、ザルコはドゥカティのサテライトチームであるレアーレ・アビンティア・レーシングから参戦することが決定。MotoGPクラスに参戦して4シーズンでヤマハ、KTM、ホンダ、そしてドゥカティのMotoGPマシンを経験することになる。
(TEXT:Eri Ito)
■MotoGP通算戦績
初戦:2017年カタールGP
初ポールポジション:2017年オランダGP
初ファステストラップ:2017年カタールGP
初表彰台:2017年フランスGP
初勝利:-
優勝:0
2位表彰台:4
3位表彰台:3
表彰台:7
ポールポジション:5
決勝ファステストラップ:1
ワ-ルドチャンピオン:0
■MotoGP:2020年シーズン戦績
出場:14回
優勝:0回
2位:0回
3位:1回
ポールポジション:1回
バイク:ドゥカティ
獲得ポイント:77
ランキング:13位