KYOJO CUP 2020年第2戦 レースレポート
三浦愛がポールトゥウィンで KYOJO CUP 初優勝を飾る
KYOJO CUP supported by MUSEE PLATINUM 第2戦レポート
2020年のKYOJO CUP supported by MUSSEの第2戦が7月26日(日)に鈴鹿サーキットで開催され、#38 三浦愛(Ms.Legarsi with YLT VITA)が同シリーズで初優勝を飾った。
これまで富士スピードウェイでのみ行なわれてきたKYOJO CUPだが、今回は初めて三重県の鈴鹿サーキットで開催。9台のエントリーの中には、KYOJO CUP設立時から活躍し、優勝経験もある#86 小泉亜衣(CF 亜衣☆信州オート 制動屋 NJK)が1年ぶりに参戦を果たすなど見どころの多いレースウィークとなった。
公式予選のセッション前半でトップに立ったのは#8 猪爪杏奈(Dr.DRY VITA)。その後は三浦と、鈴鹿でのレース経験が豊富な#87 山本龍(おさきにどうぞ VITA)がトップタイムを塗り替え、このふたりがポールポジション争いを展開した。どちらも区間ベストタイムを出す走りを見せていたが、なかなか自己ベストタイムの更新はならず。このまま山本がポールポジションかと思われたが、最終ラップのアタックで三浦が全セクターでベストタイムをマーク。2分29秒121で見事逆転し2戦連続でポールポジションを飾った。2番手には山本がつけ、3番手にはセッション終盤に2分29秒台を記録した猪爪が入った。
決勝レースはスタート前から強い雨に見舞われ、セーフティカー先導で開始されることになった。4周目に入るところでグリーンフラッグが振られたが、雨は依然として降り続いており、また初めてとなる鈴鹿開催ということもあり大荒れの展開となった。セーフティカーが解除された直後の1コーナーで7番手スタートだった#48 星七麻衣(ワコーズ ED ニルズ VITA)がコースオフを喫しリタイヤ。さらに3番手スタートの猪爪も序盤から攻めていく走りをみせたがダンロップコーナーを立ち上がったところでスピンを喫し順位を落とした。
ポールポジションからスタートした三浦はスタートから堅実なドライビングをみせトップを死守。2番手に山本が続いたが、5周目の1コーナーでコースオフしてしまい、#37 翁長実希(KeePer VITA)の先行を許してしまった。何とかタイムロスを最小限にしてコースに復帰した山本だが直後のS字コーナーで翁長を追い抜こうとした際に接触してしまいスピン。これで表彰台圏内から脱落してしまった。これで3番手には小泉が浮上したが、彼女も6周目の1コーナーでスピンしてしまい戦線離脱を余儀なくされた。
レース後半になってさらに雨脚が強まったことを受けて、6周目の途中でセーフティカーが導入された。本来は8周で争われる予定だったが、先に上限の25分を経過したためセーフティカー先導のまま7周終了時点でチェッカーフラッグが振られた。これにより三浦がKYOJO CUP初優勝を飾った。2位には翁長が入り2戦連続で表彰台を獲得。3位には猪爪が初の表彰台を獲得した。
優勝ドライバー
三浦愛(#38 Ms.Legarsi with YLT VITA)
「レースができたのは3周ほどでしたが、その中で自分としても色々なことができました。前回の開幕戦で(不安定なコンディションで)飛び出してしまうことが多かったので、それだけは今回絶対にやらないようにしようと思っていました。その目標を達成できたのはよかったかなと思います。今回はドライコンディションの予選でポールが獲れて、苦手としていたウエットも勝つことができましたし、ファステストラップも記録できました。まだ100点と言えるような内容ではないですが、結果としては満足しています」