マックス・フェルスタッペンがリモート囲み取材に応じたのは、レッドブルの2021年新車『RB16B』のシェイクダウンを行った直後のことだった。当然ながら質疑応答では、ニューマシンの感触に関する質問が集中した。昨年のRB16は不安定な挙動が問題になっていただけに、今季はどこまで改善できているのか。
とはいえフェルスタッペンの口振りは、時折り冗談を交えながらも素っ気ないものだった。デモ用の固いタイヤでの、わずか100kmの走行では、まだ何も見えないというのが正直なところだろう。しかし来月バーレーンでの開幕直前テストでRB16Bの真価を見極めたい熱い気持ちは、十分に伝わってきた。