更新日: 2021.09.14 19:11
TGR TEAM SARD 2021スーパーGT第5戦SUGO レースレポート
2021 SUPER GT 第5戦『SUGO GT 300km RACE』(9/11~12)スポーツランドSUGO(1周3.704km)
9月12日(日)、2019年以来の東北ラウンド開催となるスーパーGT第5戦『SUGO GT 300km RACE』の決勝が行われ、8番グリッドから粉骨砕身に勝利を目指していったDENSO KOBELCO SARD GR Supraは、スタート担当のヘイキが連なる隊列のなか、虎視眈々とチャンスを伺う走りで追従。3つ順位を上げる5位のポジションで31周を終えてピットイン。
交代した中山も中盤以降にセーフティカー導入やフルコースイエロー発動、そしてトラブルやコースオフなどが頻発する荒れた波乱のサバイバル戦となったなか、果敢にチャンスを狙う超接近バトルを展開。ヘイキと中山の2名のドライバーが、それぞれのスタイルで闘志あふれる攻めた走りを見せ、奮闘の5位フィニッシュを果たした。
ドライバーポイントは6点を獲得しランキング11位(計20点)、チームポイントは9点を獲得しランキング9位(計35点)に。次戦は、10月23日(土)~24日(日)に九州のオートポリスで第6戦として開催される。
■事前情報
シーズンは早くも後半戦に突入し、第5戦は、2019年以来の杜の都仙台近郊のスポーツランドSUGOを舞台とした東北ラウンドとなる『SUGO GT 300km RACE』。9月11日(土)午前に公式練習、午後にノックアウト方式(Q1、Q2)の公式予選で、12日(日)決勝は13時30分スタート、300km(84周:約2時間)で争われ、ドライバー交代を伴うピットストップは1回が義務付け。サクセスウェイトは、現獲得ポイントの倍となる28kgを搭載する。SUGOでの重量増によるタイムの落ち込みは、28kgだと約0.3~0.4秒。また、シーズン2基目のエンジンを投入する。
この第5戦は緊急事態宣言発令中により、観客5000名以下に人数制限され、チーム関係者も人員削減、PCR検査とさらに入場前の抗原検査の両方が義務付け、ピットパドック完全隔離など徹底した感染予防対策を講じながらの開催となる。
9月は天候不順が続いており、山間部にありアップダウンの連続する高低差約70mのテクニカルなマウンテンコースのSUGOは、天候も大きな勝負の行方を握る。また狭いコースゆえに激しい超接近戦が展開されアクシデントも発生し易い難コース。DENSO KOBELCO SARD GR Supraのドライバーポイントは前戦悔しいノーポイント。
現在、ランキングトップとは26点差と離されているため、運や変わりやすい天候を味方につけ、シーズン折り返しのこの重要な一戦で流れを引き寄せ、最大ポイントを稼ぎたいところ。シリーズタイトル争いに早期に加わるべく、脇阪寿一監督のもとチーム一丸となって、力の限りを振り絞って懸命に努力し続け、粉骨砕身に勝利を目指していった。
■公式練習走行
11日(土)9時20分から開始された公式練習走行は、雲が薄く垂れ込める曇り空に。気温21度/路面温度23度のコンディションのなか、95分間の混走セッションが開始された。前日夜の雨の影響で路面は若干ウエット部分があったがコースインの頃にはドライに。ヘイキがタイヤ評価のため、まずソフト側ドライタイヤを装着してコースイン。距離が短く狭いコースゆえにクリアラップが取れず混雑するなか、8周目に1分14秒705のその時点で9番手タイムをマーク。その後の赤旗中断中に若干のセット調整を施して再びコースインしセットのアジャスティングとFCYキャリブレーションに時間を費やした。20周目からはハード側タイヤを装着。
25周目に1分11秒579の6番手タイムをマークして、中山に交代。ヘイキが装着したソフト側およびハード側タイヤのリピート評価を行った。フィーリングの良かったハード側タイヤでロングランと車高を調整。最後にソフト側タイヤをもう一度チェック。混走セッションはヘイキのマークした1分11秒579のタイムで7番手となった。
10分間のGT500単独セッションでは、気温22度/路面温度26度に上昇。中山がソフト側タイヤでアタックシミュレーションを実施し、5周目に1分10秒996の6番手タイムをマーク。公式練習走行ではトータル60周の走行となった。その後のFCYテスト走行ではヘイキがユーズドのハード側タイヤを装着して13周ほど走行。午後の予選へ向けてドライバーのコメントから、タイヤ選択は慎重にデータの解析を見ながら必要な状況となった。