「テルマスはいいコースだし、ドゥカティはいつもここでうまくいっている。開幕戦のカタールと、先週の水曜日に行なったヘレスでのテストではポジティブでよい仕事ができたから、アルゼンチンでの週末が楽しみだね」
チームメイトのホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)は移籍初レースのカタールGPを11位で終了。開幕前のテストまではマシン特性の違いに戸惑っていた様子も見られたが、初ライド時よりもマシンへの習熟は進んでいる。
ただし、決勝序盤にラインを外してポジションを落としたとは言え、昨年は優勝し、得意とするカタールGPで11位に終わったことはロレンソにとって落胆する結果となった。
ロレンソはアルゼンチンGPでは2014年に3位、2016年に5位、昨年は転倒リタイアとまだ勝利を記録したことはないコースだ。

「カタールの開幕戦は望んだ結果ではなかったが、次のレースに向けてページをめくるように集中しなければならない」とロレンソ。
「アルゼンチンGPが待ち遠しいよ。ドゥカティで距離を走り、経験を積むことができるからね。テルマスはここ数年、苦戦していたコースで、特別なコースだ」
「昨年のドゥカティはうまく行っていたので、もう一歩前進することができると思う。アルゼンチンはボクとドウカティの組み合わせでは初走行となるから、可能な限りすばやくセッティングの作業に集中しなければならない」
開幕戦カタールでは4位に終わったマルケス。雨で決勝スタートがディレイし、その間にフロントタイヤをハードからミディアムに交換したが、このタイヤチョイスが裏目に出た。
2戦目のテルマスは2014年と2016年に2勝を記録しており、マルケスが得意とするコース。ここからマルケスの巻き返しが始まる。

「カタールはハードなグランプリだった」とマルケス。
「(カタールでは)表彰台を獲得できなかったけど、週末を通じてよくなった。それをアルゼンチンで使えるか見てみよう」
「(テルマスの)コースレイアウトはとてもいい。このコースではいつもいいフィーリングがあるが、グリップレベルは非常に低い。タイヤのライフをコントロールする必要があり、この問題を小さくするために、仕事に取り組み、全体的なセットアップの改良を続けたい」
「アルゼンチンの情熱的なファンの前で表彰台を争いたいね」
チームメイトのペドロサ(ホンダ)はランキング5位。テルマスでは、2014年に2位、2015年は腕上がりの手術のために欠場、2016年には上位の脱落もあり3位表彰台を獲得している。
「全てが少し不思議な感じだった開幕戦の後で、ポジティブなことを維持し、改良に向けて懸命に働き続けたい」とペドロサ。
「カタールと同じベースのセットアップで始めるけど、当然、ギアと電子制御をコースに合わせなければならない」
「コースコンディションとタイヤのパフォーマンスを理解する必要がある。コースに出る前に物事を予想するのは難しいが、準備はできているよ」
「(テルマスの)コースは汚れていて、タイヤへの要求が高い。いい結果を残すために全力をつくそう」
ライダーラインアップを一新したスズキは、アレックス・リンス(スズキ)が開幕戦でルーキートップとなる9位に入賞したが、開幕戦翌週、スペインでモトクロストレーニング中に転倒し、右足首を負傷。バルセロナ市内の大学病院で精密検査を受けた結果、脛骨と踵骨の間に位置する距骨(きょこつ)に小さな骨折を負った。
「MotoGPデビュー戦のカタールは、とてもエキサイティングな体験だった。正直、全てがとても速く進み、あっという間だったよ」とリンス。
