ヤマハ MotoGP第2戦アルゼンチンGP レースレポート
Monster Yamaha Tech3 Team
J・ザルコ選手談(5位)
「いい仕事ができたと納得して、ここアルゼンチンを離れることができるのはとても幸せです。14番手からのスタートでしたが、マシンに乗っているときのフィーリングがとても良かったので、そのこと自体は僕にとっては大きな問題ではありませんでした。決勝が始まったらすべての条件がぴったり合った感じで、思い通りに戦い、順調にライバルをパスしていきました。集団のなかではいろいろなアクシデントもあって難しい場面も何度かありましたが、冷静さを失わずにリズムとポジションをキープしながら、行けるところではプッシュするように心掛けました。レース中盤には4番手争いに加わっていたのですが、最終的にはバウティスタのペースについていけませんでした。前回のカタールでは転倒してしまったので、今回こうしてチェッカーを受け、ポイントを獲得できたことはとても重要です。しかも5位という結果は何より素晴らしく、非常に満足しています」
J・フォルガー選手談(6位)
「フィーリングは上々です。MotoGP2戦目で6位を獲得できたことは大きな成果だと思います。実は昨晩、ちょっと気分が悪くて薬を飲んだりしたので、最初は少し不安もありました。でも始まってみれば、いいスタートが切れ、これでカタールでの失敗を克服したことで自信がついたんです。そして最初の2ラップを順調に走行。ところがミスをしてしまい、いくつかポジションを下げることに……。それでもまだ10番手くらいに留まっていたので、まずは懸命に自分のリズムをつかむことに集中。この間、ペトルッチがタイヤを使い過ぎて苦しんでいるのを見て、僕はタイヤが最後までもつように温存を心掛けていたんです。そして彼にいよいよ近づいたときは、自信を持ってしっかりとパスすることができました。今日はヨハンのほうが僕よりちょっと速かったので、彼が僕の目標でした。彼は決勝でいつも速くてペースもいいので、彼に勝つために何が必要なのか、自分自身の分析を続けなければならないと思っています。いずれにしても、僕らは今日のパフォーマンスを喜んでいいと思います。次のテキサスが楽しみです」
H・ポンシャラル、チーム・マネジャー談
「我らが、ふたりのルーキーが素晴らしいレースを見せてくれました。これで気持ちよく、ここアルゼンチンを離れることができます。昨日までずっと天候に翻弄されてきたので、今日のスターティング・グリッドでもまだ、ちょっとナーバスな気持ちが続いていました。カタールでの不運を思い出せば、どんなことも起こり得ると感じていたからです。しかし、そんなことを吹き飛ばすように、ふたりは絶好のスタートを切り、身体を伏せ、いいリズムをつかみました。ヨハン(ザルコ)は非常にアグレッシブに攻めながら、クリーンなパスで、カタールGPの序盤と同じように素早くポジションアップ。YZR-M1にうまく適応しているところを証明し、5位獲得とトップ・ルーキーの座を目指しました。
一方のジョナス(フォルガー)もまた、素晴らしい戦いを見せてくれました。彼は昨晩、腹痛をうったえていたため心配していましたが、力強い走りで6位まで挽回。おかげでチーム・ランキングにおいては、われわれがファクトリー・ヤマハに続く2位につけているのです。
マーベリックとバレンティーノの1-2フィニッシュを心より祝福します。そして我がチームのルーキーたちに、素晴らしいマシンを学び、ともに戦うチャンスを与えてくれた、辻氏、津谷氏率いるヤマハ発動機のエンジニアたちにお礼を言いたいです。われわれは今日の結果に満足し、ふたりのライダーを祝福し、懸命に働いてくれたチームクルー全員に感謝します。このあと1週間休んでから、次のテキサス州オースティンに向けて準備を始めます」