MORIWAKI MOTUL RACING 2017全日本ロード第2戦鈴鹿 予選レポート
迎えた公式予選、風が強いながらも陽が差す好天の中12:20、Aグループの公式予選がスタート。しかし、計測1周目のスプーンカーブ立ち上がりで清成が転倒を喫してしまう。幸いにして自走できたのでピットに戻りTカーで高橋がコースインする。高橋は2016年のマシンで2分9秒111のタイムを出してピットに戻る。転倒により身体の痛みが残ったままの清成であるが、二度のコースインで2分8秒912のタイムをたたき出す。このタイムがAグループ、Bグループ総合の13番手タイムとなる。
「完全に自分のミスです。チームと(高橋)裕紀に申し訳ない」と恐縮しきっている清成だが「(清成選手に)ケガが無くて良かったです」と高橋。共にレースを知り尽くした二人のライダーは互いの力を認め合い、互いに切磋琢磨することによりマシンの開発は確実に前進している。
明日の決勝レースは鈴鹿8耐トライアウトも兼ねた大事な一戦。確実に権利を得るためにチームもライダーも一体となって決勝レースを迎える。
高橋選手コメント
「清成選手の転倒には驚きましたがケガが無くて本当に良かったです。トライアウトもかかっているので先ずは予選を通過しないことには前に進めないのですが、16年のマシンでも自分は(2分)9秒1、清成選手が8秒9のタイムを出して乗れる状況にあることが確認出来ました。もちろん予選順位も大切ですがそれ以上にちゃんと決勝レースをスタートすることが肝心ですので、13番手ではありますが、このドタバタの中での13番手は良かったのではないか、と考えています。今回、単独の転倒ではありましたが決勝レースではもらい事故だったり、後ろから追突されたり、と予期せぬアクシデントが発生します。その対応をチーム内でキチンと想定して組み立てられていたのでそれほど慌てずに対処することができたと思います」
「新型のCBR1000RRはまた扱いこなせてないのでまだまだこれからやることがたくさんあるのですが、その中でもここまで良く感じているので相当高いポテンシャルのマシンだと思います。そのマシンを清成選手と二人でさらにセットアップを詰めていきたいと思います。
明日のトライアウトは自分達が全力を出し切って完走すれば自ずと結果はついてくると思っています。明日の決勝レースも全力で頑張ります」
清成選手コメント
「35分間を裕紀と二人で走るので、タイムアタックもしつつ、明日の決勝に向けたセットアップを詰める作戦を立てていたのですが計測一周目で転倒してしまったので実現できませんでした。明日に向けた作戦どころか予選を通過するための予選となってしまいました。転倒は完全に自分のミスです。いつもよりもほんの一瞬ブレーキが遅れてほんの少しアクセルを開けてしまったようで急にリアが出てハイサイドです。新型マシンになって詰めるべきところはたくさんあり、チームのみなさんは寝るひまも無く作業していただいています。昨日も徹夜でバイクを仕上げてくれたのに計測もできないままに転倒してしまい本当に申し訳ない気持ちと自分に対して腹が立ちます。
明日は鈴鹿8耐のトライアウトをクリアして参戦権利を得ることを第1に考えて走ります。長いレースキャリアの中で初めての経験なので実はものすごく緊張しています。全力を尽くして上位でクリアできればと思います」
「モリワキにはものすごく感謝しています。テストの回数も多いですし、体調管理・トレーニングも専任のトレーナーをつけてもらい、レースをするには再考の環境を整えてくださいます。その感謝の気持ちを結果で応えたいです」