Eri Ito

 スーパーポール・レースはペトルッチが優勝。2位はアレックス・ロウズ、3位はイアンノーネが獲得した。

 レース2は気温28度、路面温度35度のドライコンディション。スーパーポール・レースの結果により、ポールポジションはペトルッチ、2番グリッドはアレックス・ロウズ、3番グリッドはイアンノーネとなった。ブレガは2列目4番手、バウティスタは6番手からのスタートである。

 このレースでも好スタートを切ったペトルッチがトップに立ち、2番手にイアンノーネ、3番手にブレガが続く。バウティスタは5番手に浮上。その後、ブレガが2番手にポジションを上げ、イアンノーネは3番手に後退した。

 トップに立ったペトルッチは、じりじりとブレガとの差を広げていく。さらに4番手にポジションを上げていたバウティスタは、イアンノーネをかわして3番手に浮上した。トップはペトルッチ、2番手がブレガ、3番手がバウティスタというトップ3となる。

 バウティスタは周回ごとにチームメイトであるブレガとの差を縮める。残り5周にはブレガの背に迫り、2番手を射程圏内とした。そして残り3周、ついにブレガをオーバーテイク。バウティスタが2番手に浮上した。

 ペトルッチはトップを譲ることなく優勝を飾り、イタリアラウンドの3レース全てを制した。これは、インディペンデントチームのライダーとしては初の快挙である。

 2位はバウティスタ、3位はブレガが獲得し、レース1に続きドゥカティが表彰台を独占。この結果、チャンピオンシップのランキングトップで今大会を欠場したラズガットリオグルと、ランキング2番手のブレガとの差は13ポイントに縮まった。

 4位はギャレット・ガーロフ(ボノーヴォ・アクションBMW)、5位はアレックス・ロウズ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)が獲得している。

 スーパースポーツ世界選手権(WSS)では、レース1でアドリアン・ウエルタス(Aruba.itレーシング・ワールドSSPチーム)が優勝を飾った。2位はステファノ・マンジ(パタ・ヤマハ・テンケイト・レーシング)、3位はヤリ・モンテラ(バーニー・スパーク・レーシングチーム)が獲得。鳥羽海渡(ペトロナス・MIEレーシング・ホンダ)は転倒リタイアだった。

 レース2はマンジが優勝し、ウエルタスが2位、トーマス・ブース-アモス(PTR Triumph)が3位を獲得した。鳥羽はこのレースでもクラッシュを喫し、レースに復帰して27位だった。

 女性サーキット・レーシング世界選手権(WCR)のレース1は、残り6周でライダーのクラッシュにより赤旗中断。レースは残り5周で再開され、マリア・エレーラ(クリント・フォワード・レーシング・チーム)が優勝し、2位はサラ・サンチェス(511 Terra&Vitaレーシング・チーム)、3位はアナ・カラスコ(エヴァンブロス・レーシング・ヤマハ・チーム)が獲得している。

 レース2では最終ラップまでエレーラ、カラスコ、ロベルタ・ポンツィアーニ(ヤマハ・Motoxracing WCRチーム)、サンチェスによる激しいトップ争いが展開されたが、11コーナーでエレーラとサンチェスが接触し、二人が転倒。レースはカラスコが優勝し、2位はポンツィアーニ、3位はテイラ・レルフ(TAYCO・モータースポーツ)が獲得した。

ラズガットリオグル不在のレース。席巻したのはペトルッチだった

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