グリッドに向かうサイティングラップには、一定の期間内にピットからコースに出て行かなければならいのですが、当初のタイムスケジュールから5分変更されていたことを見落としてしまっていました。
慌ててピットアウトするものの、すでにピットレーンはクローズされおりグリッドにつくことができずピットロード出口で待機することになってしまいます。
ウォーミングアップランで合流し、グリッドに着いてスタートを切ることになりましたが、ストップ・アンド・ゴーのペナルティを受けることになってしまいます。

マシンに駆け寄るル・マン式スタートでレースは始まりました。加賀山は、得意のスタートダッシュを決めるものの、他のライダーとラインが重なってしまいアクセルを戻さざるを得ない状況になってしまいます。
オープニングラップには、目の前で起こった転倒車を避けるためにグリーンに出ますが、すぐにガードレールがあったため、かなり危険な状況となっていました。加賀山は、このアクシデントでポジションを下げてしまいます。
セーフティーカーが入るとタイヤが冷えてしまうので、各ライダーは蛇行して必死にタイヤに熱を入れようとしていました。このセーフティーカー中に転倒があったこともあり、4周に渡ってセーフティーカーは、コースにとどまっていました。
そして、ようやく立体交差下でセーフティーカーが退去するとレースはリスタートとなります。
加賀山も浦本も慎重にペースを上げて行きますが、2人ともストップ・アンド・ゴーのペナルティをこなさなければなりませんでした。加賀山は9周目に、浦本は13周目にピットに入り、ペナルティを消化。大きく順位を落としましたが、最後まであきらめずにゴールを目指しました。
ルーティンのピット作業もチームスタッフがミスなくこなし、ライダーの背中を後押しします。加賀山は、一時は45番手まで下がっていましたが、最終的に17位でゴール。
浦本は、ゴール直前にマシントラブルが発生してしまいダンロップコーナーでマシンを止めてリタイアという悔しい結果となりました。