「ヤマハのときも、ここ(オースティン)で走ったときは何年かにわたってグレイニングの問題があった」とロレンソは語る。
「特に、右に曲がる3つのコーナーで、多くのライダーにこの種のグレイニングが起こる。僕のライディングスタイルだとなおさらだ。僕はスロットルにより身体を傾けるんだ」
「でも、これが起きるのはこの種のコースでだけだ。他のコースでは、チームがフロントタイヤでも良い仕事をしているし、こうした問題は起きない」

ロレンソの順位は、レースウイークの期間を通じて上下に入れ替わった。フリー走行1回目と決勝戦のグリッドはいずれも6番手だったが、その間の予選日午前中のフリー走行3回目では首位から1秒9遅れの11番手にとどまった。
ドゥカティは、ロレンソのシートポジションが間違っていることをアルゼンチンGPで発見。それによりロレンソは、オフシーズンテストの大半が無駄になったと考えている。
ロレンソは、(アメリカGPでは)マシンに乗ったときに「以前よりもずっと快適に」感じられたために、順位がさほどふるわなくてもポジティブでいられたとして次のように語った。
「マシンに乗って、以前よりもずっと自然な姿勢になれる。アルゼンチンのときよりもさらに少し良くなった。それがレースにも表れている」
「大事なことはバイクの上で快適かつ自然にいられることだ。そうすればプッシュもできるし、自信と積極性をもってコーナーに臨めるんだ」
「このレースは完璧ではなかったが、良い方向に進んでいる。アンドレアはチームに5年いてマシンのことを完璧に理解できているし、その彼の後ろに付いて走れたわけだからね」