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投稿日: 2024.10.14 09:14
更新日: 2024.10.14 09:16

ラズガットリオグルが2勝を挙げ、ポイント差46でタイトル獲得がかかる最終戦へ/SBK第11戦エストリル


MotoGP | ラズガットリオグルが2勝を挙げ、ポイント差46でタイトル獲得がかかる最終戦へ/SBK第11戦エストリル

 日曜日のスーパーポール・レースは、最終ラップのフィニッシュラインまで接戦の優勝争いが展開された。最終コーナーを先行して立ち上がったのはラズガットリオグルだったが、フィニッシュライン直前でブレガがラズガットリオグルをパス。わずか0.003秒差で、ブレガが優勝し、ラズガットリオグルが2位という結果となった。この0.003秒という差は、SBK史上、優勝したライダーと2位のライダーの差としては最も僅差のものとなった。また、3位はバウティスタが獲得した。

 レース2は、気温24度、路面温度33度のドライコンディションで始まった。スーパーポール・レースの結果により、ポールポジションはブレガ、2番グリッドはラズガットリオグルで、チャンピオン争いを繰り広げる二人が並んだ。3番グリッドはバウティスタというフロントロウである。

 このレースでホールショットを奪ったのはバウティスタだった。2番手には4番グリッドスタートのロカテッリ。ブレガは3番手、ラズガットリオグルは4番手のレイの後ろ、5番手に後退した。

 3周目、ブレガが1コーナーのブレーキングでロカテッリをかわして2番手に浮上する。また、ラズガットリオグルもレイとロカテッリをパスし、3番手にポジションを上げた。トップ3はバウティスタ、ブレガ、ラズガットリオグルというオーダーとなり、接戦のトップ争いとなる。

 5周目、ラズガットリオグルはブレガをパスし、2番手に浮上した。ブレガも何度かラズガットリオグルをかわそうと窺うも、ラズガットリオグルが2番手を守り、バウティスタとの差を詰めた。

 トップ争いは、バウティスタとラズガットリオグルによる争いとなった。しかし7周目、6コーナーでバウティスタがはらむミスを犯す。ラズガットリオグルはこのすきを逃さず、バウティスタをオーバーテイクして、ついにトップに立った。その後、ラズガットリオグルは、後方を引き離していく。

 チャンピオンシップでランキング2番手につけるブレガは、9周目にバウティスタをかわして2番手にポジションを上げた。しかし、このときすでにラズガットリオグルは2秒以上前方を走っており、その後も差は広がっていった。

 ラズガットリオグルはそのまま優勝を飾り、チャンピオンシップにおけるブレガとの差を46ポイントに拡大した。2位はブレガ、3位はバウティスタだった。

 4位はレイ、5位にはマイケル・ファン・デル・マーク(ROKiT BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)が入った。

 このレースではペトルッチが7位を獲得し、この結果、2024年シーズンSBKのベスト・インディペンデント・ライダーを獲得した。

 スーパースポーツ世界選手権(WSS)では、レース1でヤリ・モンテラ(バーニー・スパーク・レーシングチーム)が優勝。2位はアドリアン・ウエルタス(Aruba.itレーシング・ワールドSSPチーム)、3位はステファノ・マンジ(パタ・ヤマハ・テンケイト・レーシング)が獲得した。鳥羽海渡(ペトロナス・MIEレーシング・ホンダ)は、ポイント圏内の14位だった。

 なお、ドゥカティはこのレースで2年連続となるWSSのマニュファクチャラー・タイトルを獲得した。

 レース2では、マンジが優勝し、2位がウエルタス、3位がヴァノントン・デビース(エヴァンブロス.ワールドSSPヤマハチーム)。鳥羽は転倒リタイアでレースを終えた。

 女性サーキット・レーシング世界選手権(WCR)のレース1は、雨により赤旗終了となった。優勝はアナ・カラスコ(エヴァンブロス・レーシング・ヤマハ・チーム)、2位はマリア・エレーラ(クリント・フォワード・レーシング・チーム)、3位はベアトリス・ネイラ(Ampito/パタ・プロメテオン・ヤマハ)が獲得した。平野ルナ(チーム・ルナ)は20位だった。

 レース2はサラ・サンチェス(511 Terra&Vitaレーシング・チーム)がWCRでの初優勝を飾った。僅差の2位はカラスコ、3位はエレーラ。平野は朝のウオームアップで転倒を喫してメディカルセンターで診察を受けたが出走し、19位だった。


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