イデミツ・ホンダ・チーム・アジア 2017MotoGP第4戦スペインGP 決勝レポート
他車からの追突により中上は21位
パウィは健闘するも転倒リタイア
2017年5月7日(日) Rd.04 スペインGP ヘレス・サーキット
コンディション:ドライ 気温:27℃ 路面:40℃
全25周で争われた第4戦スペインGPで、IDEMITSU Honda Team Asiaの中上貴晶は上位フィニッシュを期待されていましたが、レース序盤で他車の転倒に巻き込まれてクラッシュ。再スタート後に21位でゴールを果たしました。また、チームメートのカイルール・イダム・パウィは上位グループで激しいバトルを繰り広げている最中に転倒し、リタイアとなりました。
8番グリッドからのスタートとなった中上は、勝負を仕掛けるタイミングを見計らっていた矢先の3周目に、6コーナーで他車に追突されて転倒。マシンを引き起こしてコースへ復帰し、完走はしましたが、不運な出来事ゆえに納得のいかないレースとなりました。
パウィは、16番手スタートから着実に順位を上げ、経験豊かな選手たちを相手に一時は9番手につける快走を披露していましたが、14周目の最終コーナーでフロントを切れ込ませて転倒。悔しいリタイアになってしまいました。
第5戦フランスGPは、ロワール地方のル・マン・サーキットで5月19日(金)に走行を開始。Moto2クラスのFP1は、現地時間午前10時55分(日本時間午後5時55分)にスタートします。
中上貴晶 (21位/44’07.632/+43.282)
「今朝のウォームアップでマシンのフィーリングが向上し、決勝レースでも表彰台圏内を見据えていただけに、全く予想外の転倒をしてしまったむなしさに言葉がありません。再スタート後は、少しでも多くのデータを得るために最後まで走りきることを目指しました。シーズンはまだ長いので、気持ちを切り替えて、次のルマンには最高の結果を目指して臨みます」
カイルール・イダム・パウィ (DNF)
「今日は転倒リタイアの結果に終わってしまいましたが、手応えが得られ、自信につながるレースでした。路面温度が高くて序盤からタイヤが厳しく、何度も転倒しそうになるのをこらえながらバトルを続けましたが、最終的にフロントが切れ込んでしまいました。チームが支えてくれたおかげでいい走りができました。次戦は、このパフォーマンスを結果につなげられるようにがんばります」
岡田忠之 チーム監督
「今日の中上の転倒は、他車からの追突によるもので、彼の過失では全くないだけに本当に残念です。レースウイークのセッションに関しては、今回はいいマシンフィーリングを得られるまでに時間がかかってしまったので、次戦ではFP1から、中上本来のパフォーマンスを発揮できるように取り組みたいと思います。パウィの転倒は、彼自身もチームも悔しがっていましたが、とてもいい走りをしてくれていたと思います。今日の経験はパウィにとって、きっと今後の自信につながるでしょう」