この時点でトップのロッシのペースは4秒前後落ちていたが、ロッシ、ペトルッチ、マルケスはそのままレースを続行。トップ集団では唯一ザルコだけがピットに入り、レインタイヤを履いたマシンにチェンジする。

 しかし、雨は強くなることはなく、ザルコはピットインでトップ争いから脱落。さらにピットロードでのスピード違反のペナルティを取られ、ライドスルーペナルティを課せられてしまう。

 ロッシはそのままトップ争いをリード、20周目には後方からアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が追いつき、ロッシの背後に迫り、トップ集団はロッシ、ドビジオーゾ、ペトルッチ、マルケスの4人となる。

 しかし、残り3周あたりから、ロッシとペトルッチが抜け出し、最後はふたりの一騎打ちに。最終ラップの15コーナーで、ペトルッチは周回遅れに引っかかり、最後のシケインでロッシに迫ったものの、コンマ063秒届かず、ロッシが今シーズン初優勝を達成。ペトルッチが2位に入賞した。

 3番手争いは終盤にカル・クラッチロー(ホンダ)も追いつき、ドビジオーゾ、マルケスとの3人による接戦が繰り広げられ、マルケスが最終ラップの15コーナーで集団の先頭に出て3位表彰台を獲得。僅差の4位にクラッチロー、5位にドビジオーゾの順でチェッカーを受けた。

 6位にジャック・ミラー(ホンダ)、7位にカレル・アブラハム(ドゥカティ)、8位にロリス・バズ(ドゥカティ)、9位にアンドレア・イアンノーネ(スズキ)、10位にアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が入賞。

 ポル・エスパルガロ(KTM)が11位、ティト・ラバット(ホンダ)が12位、ダニ・ペドロサ(ホンダ)が13位に続き、ザルコは14位でゴール。ザルコと同様にマシンを乗り換えたホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)は15位となった。16位にエクトル・バルベラ(ドゥカティ)、17位にアレックス・リンス(スズキ)が続いた。

 マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)は5番手走行中の12周目のシケイン切り返して転倒リタイア。スコット・レディング(ドゥカティ)は残り2周でリタイア。アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)、ブラドリー・スミス(KTM)、ジョナス・フォルガー(ヤマハ)、サム・ロウズ(アプリリア)はそれぞれ転倒リタイアに終わった。

 ビニャーレスがノーポイントに終わったことにより、ドビジオーゾがランキングトップに浮上。ビニャーレスは4ポイント差のランキング2位に後退。ビニャーレスから3ポイント差のランキング3位にロッシが浮上し、マルケスはロッシから4ポイント差のランキング4位となった。

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