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 また、今回は鈴鹿8耐でEWCの世界タイトルが決定することにも注目だ。2016年9月にフランス・ボルドールで開幕したEWCの2016/2017シーズンは、鈴鹿サーキットで最終戦を迎える。

 現在EWCランキングトップにつけているのは、132ポイントでスズキ・エンデュランス・レーシング・チーム(SERT)。これに僅か1ポイント差の131ポイントで、GMT94ヤマハ、さらに105ポイントで野佐根航汰を擁するYARTヤマハが続く。

 今大会は最終戦としてポイントが通常のEWC8時間耐久レースの1.5倍となり、優勝すれば45ポイントが加算される。計算上は、トップのSERTからYARTヤマハの3チームまでもが年間チャンピオン候補だ。

 とはいえ、この鈴鹿8耐はEWCのほかのラウンドとはまた趣が違うと言える。日本の各チームが年のはじめからこぞって準備をし、ライダーも世界のトップライダーを招へいするなど、EWCを年間シリーズで戦ってきたチームでも表彰台を獲得することはそう簡単ではないだろう。

 そんなEWCのランキングトップにつけるSERTから、ひとりの日本人ライダーが参戦する。今年、全日本JSB1000クラスにヨシムラ・スズキMOTULレーシングから参戦している濱原颯道(はまはらそうどう)だ。全日本でも参戦初年度から名門、ヨシムラに指名された新人が、再び大抜てきを受けた。

 普段はヨシムラのGSX-R1000Rで全日本を戦う濱原。今回、耐久仕様のバイクで走るにあたって、感触はどうだったのだろうか。

濱原颯道
濱原颯道

「バイクはヨシムラチューンのSERT仕様ですが、乗り換えは苦戦しませんでした。初めてSERTのバイクに乗った日から、このバイクを仕上げていこうと思ったんです。慣れというより、初めて乗るバイクという意識で向き合いました。だから、(SERTのGSX-R1000に)慣れるのは早かったと思います。バイクとのマッチングはできていますよ」

 さらに、今日の特別スポーツ走行については「ベストタイムは11秒9。タイヤもユーズドだったり、ライダーによって使用条件が違いますが、期待度に対して応えられているかなという意味では、僕の中では60点くらいです」と濱原は語った。その表情から、EWCランキングトップのチームから鈴鹿8耐に参戦するというプレッシャーは見受けられない。

「予選ではバイクを壊さずに決勝に向けて温存して、その上で最上位を狙っています。何位であろうが、ベストは尽くしたいですね」

「世界チャンピオンになることしか考えてないです」そう言い切った濱原。どこまでも決勝レースを見据える大型新人が、まずは28日の予選に挑む。

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