MotoGP:ヤマハ 2017年第13戦サンマリノGP レースレポート
Monster Yamaha Tech3
J・フォルガー選手談(9位)
「ベストを尽くしましたが、この結果に満足することはできません。昨日まではとても順調で、ドライ・コンディションのフィーリングはとても良かったのです。でも今日はウエットになったので、セッティング変更を行わなければなりませんでした。しかしその方向性が間違っていたことに、レース終盤になって気づいたのです」
「リアグリップの低下に悩まされるようになり、マシンを思い通りに旋回することができなくなって結局、9位で終わってしまいました。ウエットでももっとスピードを上げられると考えていましたが、実際にはそのようにはならず残念。気持ちを切り替えて、次のアラゴンに臨みます」
J・ザルコ選手談(15位)
「誰にとっても難しいチャレンジでした。自分で思っていたほど調子が良くないことに、ウォームアップ・ラップで気づきましたが、そのあと実際に走り出してみると、フィーリングは決して悪くありませんでした。マシンをしっかりコントロールできていましたし、ライバルたちと比べてもスピードで十分に優っていたのです」
「そうこうするうちに、チャンピオンシップのライバル、クラッチローとロレンソの転倒がありました。私はしっかり集中していましたが、ふたりの転倒を見て、コンディションの難しさに改めて気づかされました。長いレースのなかで路面が少しずつ乾いて状況は刻々と変化」
「そのなかで私は少しも気を緩めることなくレッディングとの距離をコントロールし、最終ラップを迎えていました。ところが、第11コーナーでとうとう燃料を使い切ってしまったのです。本当に悔しい思いです」
「最終ラップまで持たせるように十分に気を遣っていたにもかかわらず、そこでマシンが止まってしまったので、あとはマシンを押して長いホームストレートを下りました。この間に何台かに抜かれて悔しくてたまりませんでしたが、最後まで投げださずにゴールにたどり着きました」
「それがレーシング・マインドというものだと思います。結局、15位。つまりたった1ポイントでしたが、何もないよりは良かったと思っています」
H・ポンシャラル、チーム・マネジャー談
「最終的に残念な結果となりました。ヨハンのほうはウイークを通じて好調で、予選でも好位置を獲得し、十分に良い仕事ができていると思っていました。そして決勝では最終ラップを7位で迎え、後方のレッディングに2.5秒差をつけており、もう抜かれる心配はありませんでした」
「このままゴールしていれば素晴らしい成績ですが、不運にも、彼はそのあとマシンを押してゴールラインまで戻らなければならなくなってしまいました。その懸命の努力のおかげで、私たちは1ポイントを手にすることができました」
「ガス欠という結末は、私にとっては受け入れられないものです。今夜はヤマハのエンジニアとも話し合って原因究明に全力を尽くします。このようなことは二度と起こってはいけない。ヨハンには本当に申し訳ない思いでいっぱいです」
「とくに今回はMonster EnergyのCEO、ロドニー・サックスがいらっしゃっていたので、喜んでいただけるようなレースをしたかったのですが、残念ながら思い通りにはいきませんでした。
「一方のジョナスは、スタートは悪くありませんでしたが、序盤はラップタイムが上がらず、自信のなさが表れていました。それでも残り三分の一くらいになって徐々に良くなり、ペースも上がってきて、最終的にはトップ10フィニッシュです」
「これ自体は何も驚くことではありませんが、彼にとってはMotoGPマシンで初めての完全なウエット・レースだったことを考えれば、十分に評価できるものと言えるでしょう。次のアラゴンではふたり揃って好成績を目指したいです。そしてヨハンに対してはここでもう一度、謝っておきたいと思います」