■ヨハン・ザルコ/モンスター・ヤマハ・テック3(ランキング6番手)
日本GPではポールポジションを獲得、オーストラリアGPではトップ争いに加わり、惜しくも表彰台を逃したものの、4位入賞でルーキー・オブ・ザ・イヤーを確定させたザルコ。
セパンではMoto2時代の2015年、2016年と連勝した経験を持ち、今年の開幕前のセパンオフィシャルテストでは3日間総合で11番手につけている。

「セパンは魅力的なコースだ。今年初めのテストとこれまでのシーズンの経験が役立つと信じている」
「オーストラリアGPは素晴らしかったし、レース中のマシンのフィーリングがよかったことをハッピーに思う。今週末も表彰台、勝利をトップライダーたちと争いたい。マレーシアはいつも暑く、天候も難しいだろう。このことから、レースで強さを発揮できるように、僕自身、チームと共に十分に備え、マネージメントする必要がある。気負わず臨むつもりだが、もう一度、表彰台を争いたい」

■ダニ・ペドロサ/レプソル・ホンダ・チーム(ランキング5番手)
フライアウエイラウンドの日本GPでリタイア、オーストラリアGPで12位に終わり、ランキング5位に後退したペドロサ。昨年のマレーシアGPはケガのために欠場したが、2012年、2013年、2015年と3勝を記録し、セパンを得意としている。
今年の開幕前のセパンオフィシャルテストは3日間総合で5番手で終えている。
「マレーシアのレースを楽しみにしている。セパンではいい思い出がある。天気がかなり極端だから、簡単なレースではない。コースもワイドで、コーナーごとに異なるので、速く走るためにはよいラインを見つける必要がある」
「いいマシンセットアップを見つけることができれば、競争力があるのは分かっているから、金曜日からいいスタートを切り、日曜日にいい結果を残したい」

■ホルヘ・ロレンソ/ドゥカティ・チーム(ランキング7番手)
前戦オーストラリアGPで15位に終わったランキング7位のロレンソ。この結果、ランキング6位のザルコとのポイント差が21ポイントに拡大した。
セパンのMotoGPクラスでは2010年に3位表彰台を獲得。2012年に2位、2013年に3位、2014年に3位、2015年に2位、2016年に3位と高い表彰台獲得率を持っているが、まだ優勝経験のないコースだ。ドゥカティでどんな走りを見せるかに注目が集まる。今年の開幕前のセパンオフィシャルテストは3日間総合で10番手で終えている。
「セパンはフィリップアイランドとはまったく違うストーリーになるだろう。2本のロングストレートを構えるコースは、僕たちのバイクにより適している。残り2戦に全力をつくし、シーズンを最善の形で終わらせなければならない」
「金曜のフリープラクティスから正しく仕事を始め、ウインターテストから戦闘力が高まっていることを証明することが重要だ。レースウイークの始まりが待ち切れないよ」

■アンドレア・イアンノーネ/チーム・スズキ・エクスター(ランキング15番手)
日本GPで4位、オーストラリアGPでトップ集団に加わり6位と復調を見せたイアンノーネ。アラゴンGP後に行なったテストで投入された新パーツ、新セットアップがフライアウエイラウンドで効果を発揮している。
セパンではMotoGPクラスステップアップ後、4年連続リタイアに終わっているが、予選では2年連続6番手を獲得。昨年も転倒するまではトップ争いに加わっていた。今年の開幕前のセパンオフィシャルテストは2日目にトップタイムを記録、3日間総合で2番手で終えている。
「日本、オーストラリアといいレースができた。正しい方向に進んでいると確信しているよ。スズキはマシンの改善のために本当に努力しているし、僕たちは進歩しているから、とてもうれしい」
「オーストラリアのレースは楽しく、マシンの速さを感じることができた。残念ながら、最終ラップにタイヤが終わってしまい、(カル・)クラッチローとのポジション争いをキープすることができなかったが、セパンはよく分かっているコースだ」
「開幕前のテストではいいペースだったが、現在は状況が異なる。セパンでの問題は暑さとタイヤのパフォーマンスだが、もう一度いいレースができることを願っているよ」

■アレックス・リンス/チーム・スズキ・エクスター(ランキング17番手)
日本GPで5位、オーストラリアGPで8位とトップ10でフィニッシュしたリンス。イアンノーネ同様にスズキのマシンのアップデートが結果につながってきた。
セパンではMoto3時代の2013年に2位、2014年に3位表彰台を獲得した経験を持つ。
「日本とオーストラリアはポジティブな結果だったが、セパンは気温と湿度が高く、厳しいレースになると思う。開幕前のテストではこうしたコンディションに苦しんだ。しかし、テストのときよりMotoGPマシンに対してより適応しているよ」
「セパンの目標は、より多くの経験を積み、週末を楽しんで最大限に活用することだ。セパンはコース長が長く、僕にとってベストなコースではないが、僕らは改善の道のりを途中だし、このことがハッピーな理由となることを望んでいるよ」