「マシンの正しいフィーリングを得て、ライディングを楽しめるようになった。ル・マンの後、僕はバイクのライディングが楽しくなくなっていたから、考え方を変え、バイクを楽しむ方法を見つけなければならなかったんだ」
今シーズン、マルケスはレースウイーク中、通算27回転倒している。バレンシアGPの決勝では、レース終盤、トップに立った直後に1コーナーで転倒しかけコースアウトしてしまった。マルケス自身は会見でこのアクシデントを含んで「転倒は27回半」とジョークを飛ばした。
「簡単なことじゃないけど、僕はプラクティスからいつも全力だった。FP1からプッシュすることで速く走れると確信していた。もちろん、将来のために変えなければいけないことはあるし、現実的に取り組まなければならない」
「チャンピオンを獲得できたことはうれしいが、来年に向けて改善しなければならない点がいくつかある。シーズン中のテストでは100周以上を走り込むほど頑張った。転倒も多かったが、ライディングすることが楽しかったよ。ライダーは転倒した次の日、再び速く走ることは難しいが、チームのおかげでそれも克服できた。素晴らしいスタッフがいれば、すべて簡単なんだ」
3位でチェッカーを受けた後、マルケスはファンクラブのスタンドの前で、チャンピオンセレモニーを行なった。そこには大きなサイコロが用意されており、マルケスがそれを振ると、6の目が出て、ファンと共に6回目の世界タイトル獲得の喜びを分かち合った。