更新日: 2016.06.23 21:07
MotoGP第8戦オランダGPプレビュー:不安定な天候がライダー達を苦しめるか
今週末、オランダのアッセンでMotoGP第8戦オランダGPが開催される。
オランダGPはMotoGPシリーズ中、最も歴史のあるグランプリ。1954年以降、現在のアッセンを舞台に開催されており、昨年までは土曜日に決勝レースが開催されるスケジュールだったが、今年から、他のグランプリと同様に日曜日決勝に変更となった。
もともと公道コースをベースに発展してきたアッセンは、ライダーにとってチャレンジングなテクニカルコースとして知られてきたが安全性の向上のため、2006年にコースが大きく改修され、1周4.555㎞となった。その後、何度か小さなコース改修が行なわれているが、高速コーナーが連続するライダーにとって攻略が難しいテクニカルサーキットというキャラクターに変わりはない。
そして、アッセンのレースを難しくしているのが、ダッチウェザーと呼ばれる不安定な天候だ。3日間のセッションの中で例年、必ず雨が降り、しかも、短い時間の中で天候が急変する場合が多く、ライダーたちの戦いをより難しくする要素となっている。
昨年のMotoGPクラスではマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)とバレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ)が最終ラップまで接戦のトップ争いを展開、最終シケインでマルケスがロッシのインを付き、両者が接触。ロッシはグラベルに飛び出し、コースをショートカットしてトップでチェッカーを受け、コースをキープして最終コーナーを立ち上がったマルケスは2位となった。3位にはホルヘ・ロレンソ(モビスター・ヤマハ)が続いた。
Moto2クラスではヨハン・ザルコ(カレックス)が優勝、Moto3クラスではミゲール・オリベイラ(KTM)が優勝した。