更新日: 2018.02.10 03:31
カワサキZX-10RRのSBKマシンはエンジン回転数に制限あり。KRTが参戦体制を発表
「2018年、SBKに参戦するマニュファクチャラーのパフォーマンスレベルを上げるために、SBKをプロモートするドルナは新しいエンジンルールを設定し、4気筒マシンの回転数を14700回転としました。ただし、カワサキの4気筒マシンは14100回転に制限されます。つまり、私たちのバイクがライバルより600回転も少ないということです」
「そしてもしいい結果が続けば、さらに250回転引き下げられることになります。参考までにお伝えすると、2017年型マシンは15200回転。つまり、新しいレギュレーションによって、私たちはこれまでよりも1100回転少ない範囲で戦わなくてはならないということなんです」
「明らかにこれは、ZX-10RRにとって大きなハンデとなります。エンジンの回転数はエンジンパワーの基盤で、私たちが戦ううえでの基礎となるものですから」
回転数の上限がライバル陣よりも制限されたZX-10RRだが、松田氏によるとその開発は順調に進んでいるとのこと。
「私たちは方向性を見直しました。2018年型には新しいエンジンを搭載しているのですが、より少ない回転数で、より馬力を発生させるキャラクターを持っています。少ないパワーのなかでコーナリング性能と操作性が向上し、充分な競争力があると自信を持っています」
「冬に行われたテストでは、私たちの方向性が正しいことが確認できました。勝利を収めることは簡単ではありませんが、私たちは最善を尽くします」
カワサキ・レーシング・チーム・ワールドSBKは今後二日間の公式テストに向けて準備を行ったあと、2月23~25日にオーストラリア・フィリップアイランドで開催されるSBK開幕戦でシーズンをスタートさせる。