YAMAHA MotoGP第11戦チェコGP レースレポート
P・エスパルガロ選手談(13位)
「午前中に行われたウォームアップ・セッションでは、ウエット・コンディションにかなり苦戦した。でも決勝までの間にマシンの状態が格段に良くなったため、レース序盤で多くのマシンを追い抜くことができた。ところが路面が乾き始めると、グリップとトラクションが十分に得られなくなりふたたび厳しい状況に陥ってしまった。それでもペースを守り、ミスをしないように気を付けながら最大限のポイントを獲得できたのはとても良かったと思う。今日は電子制御システムのポテンシャルを十分に引き出すことができなかったし、レース終盤では、リアにハード・コンパウンドを履いたほうが良かったのかもしれない。今は何よりも、次のシルバーストーンがドライ・レースになることを祈る」
B・スミス選手談(DNF)
「マシン・トラブルでリタイアすることになり非常に悔しい。それまでは順調に走れていたからなおさらだ。オープニングラップはとてもうまくいって、いくつかポジションを上げることができたし、マシンのフィーリングも上々だった。路面が乾いてくるとペースを上げ、近くのライバルたちにしっかりついて行くこともできたんだ。同時にレース終盤の鍵となると確信していたのでタイヤを温存することも忘れていなかった。不運にも、ピットインを余儀なくされてしまった。それまで競り合っていたライダーたちが5位や6位に入っているので、トラブルさえなければ僕もそのあたりにいたはず。スタート直後から順調に上位陣に近づいていったのに、このようなことになり非常に残念だ。今季2度目のトラブルによるリタイアも不運だった。明日のテストでいくつかの課題に取り組み、自信を持って次のホームGPに臨みたい」
H・ポンシャラル、チーム・マネジャー談
「今日のような日には、どんな事態も起こりうることを誰もが知っている。今シーズンに入ってからアッセン、ザクセンリンクに続いて3度目だ。ドライとウエットが入り混じった非常に難しいコンディションだったので、他のライダー同様、唯一テストできたソフト・コンパウンドを選択した。今朝のウォームアップ・セッションでは、大量の雨のなかでしっかり機能してくれていたからだ。ところが、路面が乾き始めると、ハード・タイヤでギャンブルに出たライダーたちがアドバンテージを握ることとなった。ポルもブラッドリーもベストを尽くし、少しでも前の順位をキープしようとがんばったが、ブラッドリーにトラブルが発生してリタイア。それまで力強いレースを展開していただけに残念だった。ポルは懸命に攻め続け、貴重な3ポイントを獲得し、チャンピオンシップで順位をひとつ上げた。次のシルバーストーンは晴天に恵まれ、ドライ・コンディションになることを期待している。そして最後に、カル(クラッチロー/かつてTech3で参戦)の優勝を祝福したい」