鈴鹿8耐で中須賀が負傷したのは右肩で、怪我は脱臼による痛みだという。ストップ&ゴーの激しいもてぎでは、ハードブレーキ時にかかる右肩への負担は想像に難くない。その影響が残るなか、8月17日にもてぎ行われた2回のART走行で中須賀は1分49秒725で総合3番手。トップタイムとなる1分49秒304を記録した野左根航汰とは約コンマ4秒差だった。
ART走行では負傷した右肩の感触を確かめながら走行したという中須賀は「(マシンに)乗るたびに感触はよくなってきている」と語るが、決勝レースは一筋縄ではいかないようだ。

「(自分自身のコンディションは)決勝までになんとかして、優勝争いができるように仕上げていきたいとは思っています。JSB1000は怪我をした状態で勝てるような甘いレースではないことは重々わかっています」
「しかし、あきらめることが一番ダメなことなので、最後までもがいて、ファンのみなさんにいいレースが見せられるよう、状態を仕上げたいと思います」
いよいよ2018年シーズン後半戦に突入する全日本ロード。その緒戦となるもてぎは、チャンピオン奪還に挑む中須賀にとって大きな分岐点となる。