FIM会長やドルナスポーツCEOの言葉を聞いたペドロサは「ふたりから素晴らしい祝辞をもらったことに心から感謝している」と笑みをこぼした。
「子どものころ、自分が殿堂入りを果たすなんて予想もしていなかったから、感情が高ぶっているし、少し不思議な気分でもある。でも、パドックの仲間や世界中のファンが応援してくれたおかげだし、本当に幸せだよ」

「自分のレースキャリアのなかで、もっとも印象に残っているのは初めてワールドチャンピオンになったときだ。自分が幼いころから夢見てきたことが現実になった瞬間だったからね」
「(MotoGPに参戦を開始したときから)表彰台に上がったり、勝つことはできると思っていたけど、チャンピオンになれるとは思っていなかった。子供のころに見ていたチャンピオンたちはみんな信じられないくらい速いライダーだったから」
「だから、初めてチャンピオンになった日のことは一生忘れないと思う。そして、この思い出があったからこそ、もっと先に進みたいと思ったし、厳しい時間も乗り越えることができたんだ」
「そしてファンをはじめとする周りの人々の反応や愛情も、想像を越えたもので、心から美しいものだと思っているよ」