「考えてみますと、レースが好きだった少年のころから運よく世界グランプリにチャレンジすることができました」と高橋氏。
「当時のレーシングマシンを作った人たちの力を借り、ライダーの私が幸運にも結果を残せたと考えております。MFJの新しい殿堂入りの賞をいただき、みなさんに感謝をしています」
伊藤氏は「殿堂入りということで大変なお話しです。(殿堂入りに選ばれ)当時のみなさんに報告したところです」と次のようにコメント。
「この賞は、私ひとりが獲ったわけではございません。多くの仲間と一緒に作業して共同でがんばった結果、たまたま私が(マン島TTで)優勝しました。なので、私個人でこの賞をいただいたとは思っておりません。賞をいただき、みなさんにお礼を申し上げます」
■中須賀、チャンピオンは「何度獲っても嬉しい」
顕彰式の後は、自由民主党モータースポーツ振興議員連盟会長杯の発表、そして、チャンピオン含め各シリーズのトップ3ライダーがエンデューロ、スーパーモト、スノーモビル、トライアル、モトクロス、ロードレースの順に表彰された。
ロードレース選手権では、JSB1000クラスチャンピオンの中須賀克行、ランキング2位の高橋巧、ランキング3位の渡辺一馬に加え、JSB1000クラスのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した水野涼、そしてJ-GP2、ST600、J-GP3の上位3名がランキング認定証とメダルなどを受け取った。



世界選手権参戦功労賞には、2017-2018 FIM世界耐久選手権(EWC)でシリーズチャンピオンを獲得したF.C.C. TSR Honda Franceの藤井正和監督とFIMトライアル世界選手権のトライアル-Eカップでランキング2位を獲得したYAMAHA FACTORY RACING TEAMの黒山健一が選ばれ、登壇したふたりはそれぞれ賞を受け取った。

表彰式後には懇親会が行われ、JSB1000チャンピオン奪還を果たした中須賀は「チャンピオンはひとりで特別なものです。1年間、チャンピオンを目指してやってきました。チャンピオンに返り咲き、努力が実った形で表彰されて非常に嬉しい気持ちでいっぱいです。(チャンピオン獲得は)8度目ですが何度獲っても嬉しいという気持ちに浸っています」とタイトルを奪還した喜びを笑顔で語った。


