メディアカンファレンスではMotoGP、SBKに加え、全日本ロードレース選手権の参戦体制も発表された。
ファクトリーチームのヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームは、2018年シーズンのJSB1000でチャンピオンを奪還し、通算8度目のチャンピオンに輝いた中須賀克行と7度の表彰台でランキング4位となった野左根航汰を継続起用。ファクトリー仕様のヤマハYZF-R1で参戦し、連覇とともにYZF-R1の継続的な技術開発に取り組むという。チームを率いるのは吉川和多留監督だ。

会場に登場した中須賀と野左根は、2019年シーズンの意気込みをそれぞれ語る。「今年は9度目のチャンピオンに向け、1戦1戦、優勝目指していきます」と中須賀。野左根は「今年でチームに入って3年目になり結果が求められるシーズンになります。テストの方は順調に進んでいます。中須賀選手とともにチャンピオン争いができるように頑張ります」と意気込んだ。

若手育成を担うユースチーム、ヤマルーブ・レーシング・チームは、前田恵助を継続起用。前田は2018年シーズンのテスト中に負傷し、第4戦スポーツランドSUGO以降はすべて欠場となったが、2019年シーズンに復帰を果たすこととなった。
難波恭司監督は前田のケガについて次のように話した。
「昨年、前田選手は大きなクラッシュをして、復帰まで7カ月と3回の大きな手術をしてきました。先週ようやくリスタートができるようになりました。我々は前田選手のケガに対して、R1のコンセプトと同じように言い訳はしません。彼の復帰を期待してください」
復帰を果たす前田は、「昨年は大きなケガを追ってしまい、後半戦はレースに出ることができませんでした。ですがこうして復帰し、走ることができます。少しでもいい結果が出せるように頑張りたいと思います」とコメントした。

2019年から始まるアジアロードレース選手権の新クラスASB1000には、ヤマハ・レーシング・チーム・アセアンとして参戦。ライダーには、2018年シーズンのSS600でランキング9位となった伊藤勇樹に加え、世界耐久選手権(EWC)にレギュラーライダーとして参戦しているブロック・パークスを起用して挑む。
発表された2019年主要ヤマハチームの体制は以下の通りだ。