更新日: 2019.02.12 16:39
MotoGP:7年目でドゥカティファクトリー入り果たしたペトルッチが語るマシン・乗り方の変化【前編】
Translation:AKARAG
Q:バイクをスライドさせることが好きだということだけど、正確に走らせることは楽しんでいる?
ペトルッチ:そうだね、よりやりがいがあるよ。タイヤと電子制御に頼れない状態だから、最高のライダーというのは、バイクとタイヤ、コンディション、その他すべての状況に自身をしっかり適応できるライダーだろうね。
Q:フロントタイヤの変更はどう? ブリヂストンからミシュランへの変更は?
ペトルッチ:ブリヂストンのフロントタイヤは奇妙だった。コーナーの差し掛かりで大きくバイクを傾けて強くブレーキングするほど、バイクはよく曲がったんだ。でもそれが分かっていたとしても、タイヤの限界に到達するのは簡単ではなかった。初めてミシュランのフロントタイヤを試した時は怖かった。でも今ではとても速く走れるから、多くのラップレコードを破ったよ。だからひとつのタイヤが良くて他がダメだという話ではない。(特性が)違うタイヤだっていうことだ。
タイヤの限界は似ている。ミシュランタイヤでは、バイクを立てている状態なら単にストップさせればいい。コーナーに進入するためにバイクを傾ける時は、コーナーを通過中にスピードを出しているから、ブレーキをできるだけ早くリリースしなければならない。
最も難しいのは、コーナー通過中に速いスピードを出すことだ。スロットルをできるだけ遅く開けて、リヤタイヤを労わらなきゃいけない。だからコーナー入り口と出口でまとめ上げないといけないんだ。すごく難しいことだけれど、とてもやりがいがある。前よりも難しいけれど、良いことだよ。他にこれができるライダーは少ないからね!
今では僕のミシュランタイヤでのライディングスタイルは自然なものになった。ブリヂストンタイヤのことは忘れていたよ!
【後編へ続く】