翌日の日曜日には、スーパーポール・レースとレース2が行われた。今季から導入されたスーパーポール・レースは10周のスプリントレース。この結果によって、レース2のポールポジションから9番手までのグリッドが決定される。
スーパーポール・レースではレイとバウティスタによる一騎打ちとなった。10周という短いレース距離では、レース序盤からハイペースで攻めていくことが求められる。レイとバウティスタはふたりで抜け出すと、テール・トゥ・ノーズで周回を重ね、何度もトップを奪い合った。しかし最後に先頭でチェッカーを受けたのはバウティスタ。レイはわずかにバウティスタに及ばなかった。

レース2では前日のレース1と同様にバウティスタが大きく抜け出した。レイはハスラムとの2位争いを展開し、バウティスタの独走を許して2位でフィニッシュしている。
開幕戦の3レースすべて、バウティスタの後塵を拝し、2位で終えることになったレイ。レイは日曜日のレースを終えて、バウティスタとの差に少しの落胆を見せている。
「バイクをスムーズにするために、今日は昨日(土曜日)から少し、変更を加えて、それは達成できたと思う。レースタイムは土曜日よりも速かったし、今週末の結果には満足しているよ。ただ、トップ(のバウティスタ)との差には少しがっかりしているけどね。とにかく、ここでは難しいレースになると予想はしていたから」
また、日曜日は気温が上がり、タイヤに厳しい状況だったことも明かしている。
「今日(日曜日)は昨日(土曜日)より、危険を冒すことができなかったんだ。多くのライダーが同じような問題を抱えていたと思う。今日は気温が上がっていたから、最後までタイヤを労わるように気を遣ったよ」
開幕戦で圧倒的な速さを見せた、バウティスタとドゥカティ パニガーレV4 Rのパッケージ。彼らに対し、カワサキの2019年型ZX-10RRを駆る4連覇王者のレイは、第2戦タイでどう挑んでいくことになるのだろうか。